D-SEND#1
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/20 17:57 UTC 版)
「低ソニックブーム設計概念実証プロジェクト」の記事における「D-SEND#1」の解説
D-SEND#1では、通常のソニックブーム波形を生じさせる形状の「NWM(N-Wave Model)」とソニックブームを低減させることを意図した形状の「LBM(Low Boom Model)」の2種類の落下供試体が用いられた。NWMとLBMは双方ともに単純な軸対称体であり、超音速での自由落下のみを行う。諸元はNWMが全長5.6 m、直径0.613 m、重量約680 kg、LBMが全長8.0 m、直径0.613 m、重量約610 kg。 試験は2回に分けて行われ、1回目試験は2011年5月7日に、2回目試験は同月16日に実施。試験はいずれも成功を収め、LBMはNWMと比較してソニックブームが半減することが確認された。D-SEND#1によって得られたソニックブームのデータは、単純な軸対称体から発生したソニックブーム推算法の検証用データとして貴重なものとなっている。また、D-SEND#1で確立された気球落下試験時のソニックブーム計測方法は、この種のものとしては世界初のものとなった。
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