CUPS
正式名称:Common UNIX Printing System
UNIX系OS向けに開発された、モジュール構造の総合印刷システム。
UNIX系OSでは従来、1970年代に主流であった「ラインプリンタ」(行単位でしか印刷できないプリンタ)用に開発された印刷システムを利用していた。しかし、最近の高機能な「ページプリンタ」(ページ単位で印刷可能なプリンタ)などを十分に活用するには、個別に機能拡張を施さねばならなかった。CUPSは、印刷ジョブを管理するスプーラや印刷データを生成するラスタライザなど、印刷に必要なさまざまな機能をモジュール化したり、プリンタ個別の情報をPPD(PostScript Printer Definition)ファイルで定義したりすることなどで、多様な印刷環境に対応できる。
IPP(Internet Printing Protocol)のような高機能な印刷プロトコルや、Webブラウザを使った設定に標準対応するなど、使い勝手に優れることから、多くのLinuxディストリビューションや、Mac OS Xなどで採用されている。
関連URL
Common UNIX Printing System(http://www.cups.org/)

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