キャプテン・ビーフハートとは? わかりやすく解説

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キャプテン・ビーフハート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/31 06:28 UTC 版)

キャプテン・ビーフハートCaptain Beefheart)ことドン・ヴァン・ヴリートDon Van Vliet1941年1月15日 - 2010年12月17日)は、アメリカ合衆国シンガーソングライターミュージシャンアーティスト詩人作曲家プロデューサー映画監督画家


注釈

  1. ^ 二人が1964年に制作していた低予算のSF映画Captain Beefheart vs. The Grunt Peopleの登場人物。ザッパが台本を書き、ヴァン・ヴリートが魔力を発揮するマジック・マンであるキャプテン・ビーフハートを演じる計画であった。ザッパの『ミステリー・ディスク』でその名残であるマテリアルを聴くことができる。ビーフハート(Beefheart)という単語の由来は、ヴァン・ヴリートの伯父(もしくは叔父、ここでは伯父とする)の奇行であった。ヴァン・ヴリートは心臓を病んだ父親に代わってパン屋のトラックを運転する為に高校を中退したが、実際にはガールフレンドと一緒に両親の家にいることが多かった。その頃、両親は彼の伯父夫妻と同居しており、その伯父は用を足す時にわざと戸を開けっぱなしにして、彼のガールフレンドが通りかかると、彼女に己の姿を晒して「まるで牛の心臓(beef heart)みたいに立派だろう」とのたまわったという。
  2. ^ 1970年代にソフト・ロック・バンドとして名を馳せたブレッドのリーダーである。
  3. ^ ボ・ディドリーの1956年のヒット曲のカバー。作者はWillie DixonとEllas McDaniel。Ellas McDanielは、ディドリーの本名である。
  4. ^ 作者は、プロデューサーのゲイツ。
  5. ^ これらのシングル曲は裏面の曲と共に、1984年に発表された12インチEP『ザ・レジェンダリー・A&M・セッションズ』に収録された。
  6. ^ クーダーは、音楽監督の役割も担った重要なメンバーであったが、アルバムの制作が終了した直後のステージでヴァン・ヴリートがとった行動を見て、彼に愛想を尽かして脱退した。
  7. ^ ジョン・ライドンジョー・ストラマ―ミック・ジョーンズなどのパンク・ロック世代、ザ・ポップ・グループXTCディーヴォ(Devo)などのポスト・パンク・ロック世代が挙げられる。
  8. ^ ザ・マザーズ・オブ・インヴェンションとの共作。
  9. ^ フランク・ザッパのアルバム。'Willie The Pimp'でボーカルを担当した。
  10. ^ フランク・ザッパ・アンド・ザ・マザーズ・オブ・インヴェンションのアルバム。ブラッドショット・ローリン・レッド(Bloodshot Rollin' Red)の変名で参加して、'San Ber'dino'でハーモニカを担当した。
  11. ^ フランク・ザッパのアルバム。'Find Her Finer'でハーモニカを担当した。
  12. ^ ザ・チューブスのアルバム。'Cathy's Clone'でソプラノ・サクソフォーン、'Golden Boy'でハーモニカを担当した。
  13. ^ 1978年に公開されたポール・シュレイダーの監督作『ブルーカラー/怒りのはみだし労働者ども』のオリジナル・サウンド・トラックで、ジャック・ニッチェ名義のアルバム。ヴァン・ヴリートはキャプテン・ビーフハートの名で、シュレイダー、ニッチェ、ライ・クーダーの共作'Hard Workin' Man (Main Title)'を歌った。この曲はシングル・カットされた。
  14. ^ ザッパの未発表ライブ音源集。1975年5月21日にテキサス州オースティンで開かれたザ・マザーズ・オブ・インヴェンションとのコンサートで録音された'The Torture Never Stops Original Version'を収録。ヴァン・ヴリートはリード・ボーカルを担当。
  15. ^ ザッパの未発表音源集。ヴァン・ヴリートが参加した5曲を収録。'Lost in a Whirlpool'は1958年12月か1959年1月にカリフォルニア州ランカスターアンテロープ・バレー・ジュニア・カレッジでザッパと弟のボビー・ザッパとの録音。'Tiger Roach'は1964年にザッパのスタジオZでザッパや後にキャプテン・ビーフハート・アンド・ヒズ・マジック・バンドの初期のメンバーになったヴィック・モーテンセンらと録音。'I'm a Band Leader'は1968年か69年の録音。"Alley Cat" は1969年にザッパの家の地下室でザッパ、キャプテン・ビーフハート・アンド・ヒズ・マジック・バンドのジョン・フレンチ、元ザ・マザーズ・オブ・インヴェンションで1970年にキャプテン・ビーフハート・アンド・ザ・マジック・バンドに加入することになるエリオット・イングバーらと録音。'The Grand Wazoo'は1969年の録音。'Lost in a Whirlpool'と'Alley Cat'はヴァン・ヴリートとザッパの共作。'I'm a Band Leader'と'The Grand Wazoo'はザッパが書いた文章をヴァン・ヴリートが朗読したもの。
  16. ^ ザッパの未発表音源集。ヴァン・ヴリートが参加した'Opening Night at Studio Z (Collage)'(1964年)、'I was a Teen-age Shop'(1964年)、'The Birth of Captain Beefheart'(1964年)、'Metal Man Has Won His Wings'(1964年)を収録。

出典

  1. ^ “In Memoriam”. Billboard (Nielsen Business Media) 123 (35): 135. (October 1, 2011 - December 17). ISSN 0006-2510. https://books.google.co.jp/books?id=jim-YANOn5AC&pg=RA12-PA135. 
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  18. ^ a b Barnes (2011), pp. 247–248, 268–269, 325–328.
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  34. ^ Ulrich (2018), pp. 296–305.
  35. ^ Ulrich (2018), pp. 355–367.


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アメリカ合衆国の作曲家 ドリー・パートン  ジョン・バーンズ・チャンス  キャプテン・ビーフハート  トム・ジョンソン  マリアンヌ・エメシェール
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