C メロディ (C melody saxophone)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 07:35 UTC 版)
「サクソフォーン」の記事における「C メロディ (C melody saxophone)」の解説
アドルフ・サックスは当初2つのファミリーのサクソフォーンを考案した。すなわち、現在使われているE♭管-B♭管ファミリーの楽器と、F管-C管ファミリーのそれである。F管-C管の楽器はほとんど製作されなかったが、C管テナーがメロディサックスというニックネームで存在した。調性はハ(C)調で、実音は記譜より1オクターヴ低い。20世紀前半には製造されていた。B♭管テナーと全音違いのためあくまでテナーとして位置づけるべきであろう。また、C管でピアノ、ギター、オルガン、フルートやオーボエの実音譜を移調することなく、豊富な量の既存楽譜をそのまま演奏できたため、アマチュアや教会音楽用に好まれた。2011年現在は製造されていないが根強い愛好家が存在し、レストアされたビンテージ楽器が流通している。
※この「C メロディ (C melody saxophone)」の解説は、「サクソフォーン」の解説の一部です。
「C メロディ (C melody saxophone)」を含む「サクソフォーン」の記事については、「サクソフォーン」の概要を参照ください。
- Cメロディのページへのリンク