ブーティリシャスとは? わかりやすく解説

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ブーティリシャス

(Bootylicious から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/09 14:19 UTC 版)

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ブーティリシャス
デスティニーズ・チャイルドシングル
初出アルバム『サヴァイヴァー
B面 Cards Never Lie
リリース
ジャンル ファンクポップ・ミュージック
時間
レーベル コロンビア
作詞・作曲 ビヨンセ・ジゼル・ノウルズロブ・フサリ、Falonte Moore、スティーヴィー・ニックス
プロデュース ビヨンセ・ジゼル・ノウルズ、ロブ・フサリ、Falonte Moore
チャート最高順位
デスティニーズ・チャイルド 年表
サヴァイヴァー
(2001年)
ブーティリシャス
(2001年)
エモーション
(2001年)
ミッシー・エリオット 年表
リック・ショッツ
(2001年)
ブーティリシャス (Rockwilder Remix)
(2001年)
ワン・ミニット・マン
(2001年)
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ブーティリシャス」(Bootylicious)は、デスティニーズ・チャイルドシングル。3rdアルバム『サヴァイヴァー』(Survivor)(2001年5月)からの2枚目のシングルとして2001年5月に発売され、Billboard Hot 100でチャート1位(グループとして1位を獲得したシングルの4枚目)、UKチャートでも2位を獲得する大ヒットとなった[1][2]

「ブーティリシャス」は、スティーヴィー・ニックスのヒット・シングル「エッジ・オブ・セブンティーン」(1981年のアルバム『麗しのベラ・ドンナ』("Bella Donna")に収録)の特徴的なギターリフが、イントロから曲全体にわたってサンプリングされており、アルバムの中でも先鋭的な楽曲として注目された[3]

曲の制作に関わったメイン・ボーカルのビヨンセは、日本に向かう飛行機の中で聴いた「エッジ・オブ・セブンティーン」のギターリフから、セクシーで肉感的な女性のイメージが湧き、女性の曲線美を讃える歌を書きたくなったと2009年のコンサート「アイ・アム…ユアーズ」("I Am... Yours")で語っている[4]。曲調については、「ジャズっぽい曲ね。そう、オールドスクールっぽいサウンドでとっても新鮮でしょう。こういうサウンドは今どこにもないわよ。ジャズ・スキャットもやっているんだけど、これも新しい試みね。マイケル・ジャクソンっぽいパートもある。いろんな要素が入った曲よ。とっても楽しいパーティー・ソングね」とアルバム発売時に紹介している[3]

「ブーティリシャス("Bootylicious")」という言葉は、"booty"(お尻)と "delicious"(美味しい)が合わさったスラングで、「美味しそうな、そそるような、むっちりしたお尻」「セクシーで魅惑的なお尻」といった意味を持つ。この言葉を最初に楽曲の中で使ったのはラッパースヌープ・ドッグで、「ファック・ウイズ・ドレー・デイ(アンド・エヴリバディズ・セレブレイティン)」("Fuck wit Dre Day (And Everybody's Celebratin') ")」(1992年のアルバム『ザ・クロニック』("The Chronic")に収録)の中で歌われているが、デスティニーズ・チャイルドの「ブーティリシャス」のヒットにより、作詞をしたビヨンセを象徴する言葉として認知度が広がり、辞書にも載るようになった[5]

ビヨンセは、お尻が大きく、当時少し太ってしまった自分の体型のコンプレックス(業界内の価値観では細身が好まれているため)を逆手にとりながら、「おしりの大きいのはいいことだって言葉("Bootylicious")の響きがおもしろい」と思って歌詞を書いたと動機を語っている[5]

ミュージック・ビデオ

マシュー・ローストン英語版監督のミュージック・ビデオのDVDは、デスティニーズ・チャイルドのベストアルバム『ナンバーワンズ』に収録されているが、ビヨンセが、「マイケル・ジャクソンっぽいパートもある」と言うように、MVの中では、マイケル・ジャクソンがテレビの特別番組「モータウン25:イエスタデイ、トゥデイ、フォーエバー」(" Motown 25: Yesterday, Today, Forever"」で披露した「ビリー・ジーン」のダンス・パフォーマンス(斜に構えて被っていた帽子を投げる振付)や、マイケルの「スリラー」、「今夜はビート・イット」、「バッド」のMVのダンスの振付の数々や、マイケルがライブで見せた「ゼイ・ドント・ケア・アバウト・アス」のダンスの一部が散見される[1]

MVの冒頭部では、スティーヴィー・ニックス本人が、サンプリングされた「エッジ・オブ・セブンティーン」のギターリフを演奏しながらカメオ出演している[1]。また、MVには、かなり肥った女性や、個性的な男性などが登場したりしているが、「ブーティリシャス」の歌詞を書いたビヨンセは、「女性にも男性にも、自分の欠点を受け入れて自分の身体を愛しなさいってメッセージを届けるようにしてるわ、要するに、自分の外見にこだわりすぎるべきじゃないと思うの。若い子たちにも『自分の個性を大切にすれば、自然と美しさが外に出てくるものよ』って話してるわ」と語っている[5]

公式リミックス

  • ブーティリシャス(ロックワイルダー・リミックス) - Bootylicious (Rockwilder Remix)
    • リミックスは、ヒップホップ・プロデューサーで、ラッパーロックワイルダー英語版によるもので、ロックワイルダーと、ビヨンセ、ミッシー・エリオットによって制作された。ミュージック・ビデオも、オリジナルの「ブーティリシャス」とは別に、ヒップホップ色を全面に出したリミックス版として作られた[2]。ミッシー・エリオットをフィーチャリングしたこのリミックス版は、ビヨンセ主演の2001年のミュージカル映画『カルメン:ア・ヒップ・ホペラ』( Carmen: A Hip Hopera)のサントラにも使用され、リミックス・アルバム『ディス・イズ・ザ・リミックス』(This is the remix)に収録されている[2]。MVの方は、2013年発売のDVD『ヴィデオ・アンソロジー』(Destiny's Child Video Anthology) に収録されている。
  • ブーティリシャス(リチャード・ヴィッションズ・V-クエスト) - Bootylicious (Richard Vission's V-Quest)
  • ブーティリシャス(リチャード・ヴィッションズ・DJ ダブ) -Bootylicious (Richard Vission's DJ Dub)
    • マキシ・シングルに収録されているヴァージョンで、リチャード・ヴィッション英語版によるリミックス。
  • ブーティリシャス(ビッグ・ボーイズ・リミックス) - Bootylicious (Big Boyz Remix)
    • マキシ・シングルに収録されているヴァージョン。
  • ブーティリシャス(エド・ケース・リミックス) - Bootylicious (ED Case Remix)
    • ヨーロッパのエンハンス・シングル版に収録されているヴァージョンで、ロンドンのミドル・ロー・スタジオ(middle row studios)のエド・ケースによるリミックス[2]。リミックス・アルバム『ディス・イズ・ザ・リミックス』(This is the remix)に、日本のみのボーナストラックで収録されている[2]
  • ブーティリシャス(M&J’s ジェリー・リミックス) - Bootylicious (M&J's Jelly Remix)
    • ヨーロッパのエンハンス・シングル版に収録されているヴァージョン。

脚注

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参考資料

外部リンク




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