Blue (日本のバンド)とは? わかりやすく解説

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Blue (日本のバンド)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/19 14:22 UTC 版)

Blüe
出身地 日本 大阪府
ジャンル ロック
活動期間 1995年 - 2002年
レーベル Kreis(1996年)
バップ(1998年 - 2002年)
事務所 SHAKING HANDS
共同作業者 藤田幸也(1996年 - 1998年)
奈良敏博(2000年)
公式サイト Blüe Official Channel - YouTubeチャンネル
メンバー ARIHITO(ボーカル
SAKI(ギター
JUN(ベース
HAYATO(ドラム
旧メンバー SHIGE(ボーカル)
TETSU(キーボード
DIE(ドラム)
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Blüe(ブルー)は、日本ヴィジュアル系ロックバンドである[1]。1998年にバップからメジャーデビュー、2002年に解散した。

バンド名は「Blüe」および「BLÜE」の二通りの表記が見られる(#外部リンクを参照)。

来歴

1995年7月、大阪府大阪市中央区西心斎橋のライブハウス「Bahama」にて初ライブを行い、活動を開始する[2]

1996年6月、オムニバス・アルバム『THE END OF THE CENTURY ROCKERS I』に参加する。この時点でのメンバーはSHIGE、SAKI、JUN、DIE、TETSUの5人であったが、同年11月17日に開催されたインディーズレーベルKreisの設立イベント出演時には、DIEを除く4人編成となっている[3][4]。同年11月23日、Kreisから初のシングル『月と太陽』をリリースし(メンバーはSHIGE、SAKI、JUN、HAYATO、TETSUの5人)、発売から1週間で約4,000枚を売り上げる[5]

1997年1月、SHIGEとTETSUが脱退し[6]、同年3月からARIHITO、SAKI、JUN、HAYATOの4人で活動する[2]

1998年6月、バップからシングル『SHELLY』をリリースし、メジャーデビューした[7]

2000年、楽器メーカーFERNANDESから、SAKIモデルギター「MS95-BL」およびJUNモデルベース「J95-BL」が発売された[8]

2002年、解散[9]

2025年、音楽ストリーミングサービスにてバップ在籍時作品を配信開始[10]

メンバー

  • ARIHITO(ありひと、3月25日[2] - ) - ボーカル
  • SAKI(さき、5月10日[2] - ) - ギター
  • JUN(じゅん、5月16日[2] - ) - ベース
  • HAYATO(はやと、11月13日[2] - ) - ドラム

旧メンバー

  • SHIGE(しげ) - ボーカル[4]
  • TETSU(てつ) - キーボード[4]
  • DIE(だい) - ドラム[3]

評価・音楽性

Vicious』1997年2月号は、楽曲について「構築された深みのあるサウンドとポップなメロディセンス」、SHIGEの歌声について「深みのある歌声は、聴き手の感情を感涙させるだけの力を備えている。」と評した[4]

メジャー1枚目のアルバム『SINCE』について、『CDジャーナル』は「メロディアスで透明感あふれるサウンド」、「ポップな感覚に秀でている」と評し[11]、『音楽誌が書かないJポップ批評27 X JAPANと「ヴィジュアル系」黄金伝説』は次のように評した。

まだ拙さは感じさせるが、彼ら最大の武器である繊細なメロディセンスと大衆受けするポップセンスは、この頃から確かにあった。 — 「ヴィジュアル系ディスクガイド名盤100選 1980~2003」『音楽誌が書かないJポップ批評27 X JAPANと「ヴィジュアル系」黄金伝説』、宝島社、99頁。 

メジャー6枚目のシングル『少年の詩』(2000年7月)をリリース時、『Vicious』2000年8月号は、サウンド面での大幅な変化とグルーヴ感が増したことを指摘している[2]。同作では前作まで使用していたキーボードドンカマチックを使用せずにレコーディングされた[2]。キーボードについてメンバーは、メジャー2枚目のミニ・アルバム『Frontier』(2001年9月)リリース時、以前はキーボードありきで考えていたが、現在はバンド・サウンドに自信があり、キーボードは「味付け」のようなものであると語っている[12]

関連人物

藤田幸也(YUKIYA)

YUKIYAによると、彼はSHIGEを始めBLÜEとの出会いがきっかけとなり、インディーズレーベルKreisを設立した[13][14]。なお、BLÜE初のシングル『月と太陽』は、Kreisにとって最初のリリース作品である[5]

インディーズ時代に、シングル『月と太陽』、ミニ・アルバム『misty』および『BREATH』、ビデオクリップ集『Times』をプロデュースした[15]

ENDLESS

ENDLESSは、BLÜEの元メンバーのSHIGE、TETSUによる音楽ユニットである[16]。彼らのBLÜE在籍時にリリースした楽曲「Rain」および「月と太陽」(原曲はシングル『月と太陽』に収録)を、2007年および2009年にセルフカバーした(ドラム演奏はHAYATO)[17][18]

作品

デモテープ

  • STORIES(1995年12月20日)

シングル

タイトル 発売 レーベル 備考
月と太陽[4] 1996年11月23日 Kreis プロデュース藤田幸也
SHELLY[7] 1998年6月10日 バップ
FACE[7] 1998年8月26日
eternal wind[7] 1998年10月28日
EVER[7] 1999年7月28日
MÖBIUS[7] 1999年10月27日
少年の詩[2] 2000年7月12日

ミニ・アルバム

タイトル 発売 レーベル 備考
misty[7] 1997年9月1日 Kreis/eyear プロデュース:藤田幸也
BREATH[7] 1997年12月3日
CHRONOGATE[19] 2000年9月13日 バップ
Frontier 2001年9月27日 セルフ・プロデュース[12]

アルバム

タイトル 発売 レーベル 備考
SINCE[9] 1998年12月2日 バップ プロデュース:奈良敏博[20]
birth[2] 2000年2月9日
TRUTH[21] 2001年2月28日
BEST 19972001[22] 2001年11月21日

ビデオ

タイトル 発売 レーベル 備考
Times[7] 1998年2月1日 Kreis/eyear プロデュース:藤田幸也
[TIMES]Vol.-BEGINNING-[7] 1999年3月10日 バップ

オムニバス・アルバム

タイトル 収録曲 発売 レーベル 備考
THE END OF THE CENTURY ROCKERS I[3]
  • Moon Stone
  • escape
1996年6月21日 トライクル
Kreis[7] Review for fate 1998年5月29日 Kreis
Kreis 1999[23] MOMENT(Kreis All Stars) 1999年12月22日 ARIHITOのみ参加

タイアップ一覧

起用年 曲名 タイアップ
1998年 eternal wind 日本テレビ系アニメ『MASTERキートン』エンディングテーマ(第1話 - 第13話)
1999年 EVER 日本テレビ系アニメ『MASTERキートン』エンディングテーマ(再放送版:第14話 - 第24話)
テレビ東京系『TOKYO DAYS @』オープニングテーマ
MÖBIUS TBS系『炸裂!スポーツパワー!!』テーマソング
2000年 少年の詩 日本テレビ系『ロンブー龍』エンディングテーマ[24]
2001年 日本テレビ系 shin-DRyo 恋の季節』主題歌[25]

出演

過去のレギュラー番組

脚注

出典

  1. ^ 柏木恭典「ポップカルチャーとしてのヴィジュアル系の歴史」『千葉経済大学短期大学部研究紀要』第7号、千葉経済大学、2011年3月31日、89-100頁、CRID 1050282676644882176 
  2. ^ a b c d e f g h i j 「BLÜE」『Vicious』2000年8月号、シンコー・ミュージック、113頁。 
  3. ^ a b c 『THE END OF CENTURY ROCKERS I』(ブックレット、CD)Various Artists(MASCHERA、D'elsquel、ピエロ、F.F.、Blüe)、トライクル、1996年。 
  4. ^ a b c d e 「D≒SIRE Kyo-Mai BLÜE」『Vicious』1997年2月号、シンコー・ミュージック、85頁。 
  5. ^ a b 「D≒SIRE Kyo-Mai BLÜE」『Vicious』1997年2月号、シンコー・ミュージック、84頁。 
  6. ^ Biography”. ENDLESS official website. 2012年5月15日閲覧。
  7. ^ a b c d e f g h i j k l 「BLÜE」『Vicious』2000年2月号、シンコー・ミュージック、97頁。 
  8. ^ 2000 FERNANDES” (PDF). FERNANDES CATALOG. FERNANDES. p. 26 (2000年1月). 2013年8月25日閲覧。
  9. ^ a b 「ヴィジュアル系ディスクガイド名盤100選 1980~2003」『音楽誌が書かないJポップ批評27 X JAPANと「ヴィジュアル系」黄金伝説』、宝島社、99頁、 ISBN 9784796633826 
  10. ^ 90年代に活躍したヴィジュアル系ロックバンド “Blüe” VAP在籍時作品が主要音楽配信サービスにて配信開始!メンバー選曲のプレイリストも併せて公開!(コメント有)|VAP TOPICS”. バップ (2025年6月18日). 2025年6月19日閲覧。
  11. ^ Blu:e / SINCE [廃盤] [CD] [アルバム]”. CDジャーナル. 2012年5月17日閲覧。
  12. ^ a b 「BLÜE」『FOOL'S MATE』2001年11月号、フールズメイト、80頁。 
  13. ^ master+mind presents ryo&aie(KEEL)×幸也&SHIGE(Kαin)【前半】 - インタビュー”. Rooftop. p. 2 (2017年10月20日). 2025年6月19日閲覧。
  14. ^ YUKIYA (2007年6月25日). “「月と太陽」が生で聴けるなんて死にそう”. 社長日記(JILS. 2007年8月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年5月15日閲覧。
  15. ^ YUKIYA「ARCHIVE -YUKIYA DATA FILE-」『独白-2001-』、Kreis、2-3頁、2001年。 
  16. ^ 「endless」『BANDやろうぜ』1999年7月号、宝島社、88頁。 
  17. ^ SHIGE (2007年10月17日). “ENDLESS New Release発売日決定!!”. ENDLESS Official Blog. 2007年11月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年5月15日閲覧。
  18. ^ SHIGE (2009年5月7日). “Monochrome Sky 制作中”. ENDLESS Official Blog. 2009年5月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年5月15日閲覧。
  19. ^ Blu:e / CHRONOGATE [廃盤] [CD] [アルバム]”. CDジャーナル. 2012年5月17日閲覧。
  20. ^ Blu:e / birth [廃盤] [CD] [アルバム]”. CDジャーナル. 2012年5月17日閲覧。
  21. ^ Blu:e / TRUTH [廃盤] [CD] [アルバム]”. CDジャーナル. 2012年5月17日閲覧。
  22. ^ BEST 19972001”. Oricon style. 2012年5月17日閲覧。
  23. ^ Vicious』2000年2月号、シンコー・ミュージック、99頁。 
  24. ^ Vicious』2000年8月号、シンコー・ミュージック、3頁。 
  25. ^ Ryo 恋の季節”. テレビドラマデータベース. 2023年9月19日閲覧。
  26. ^ Blue HOME PAGE”. バップ. 2005年3月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年5月15日閲覧。

関連項目

外部リンク




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