Ansamycinとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 学問 > 化学物質辞書 > Ansamycinの意味・解説 

リファブチン

分子式C46H62N4O11
その他の名称Antibiotic LM-427、抗生物質LM-427、Rifabutine、LM-427、リファブチン、Rifabutin、1',4-Didehydro-1-deoxy-1,4-dihydro-5'-(2-methylpropyl)-1-oxorifamycin XIVアンサマイシン、Ansamycin
体系名:1',4-ジデヒドロ-1-デオキシ-1,4-ジヒドロ-5'-(2-メチルプロピル)-1-オキソリファマイシンXIV


アンサマイシン


アンサマイシン

(Ansamycin から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/06 05:59 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
アンサマイシンの1つゲルダナマイシンの構造

アンサマイシン(Ansamycin)は、細菌二次代謝産物で、多くのグラム陽性菌といくつかのグラム陰性菌に対し、抗菌薬としての作用を示す一連の化合物である。ストレプトバリシン、リファマイシン等、さまざまな化合物が含まれる[1]。さらにこれらの化合物は、バクテリオファージポックスウイルスに対し、抗ウイルス薬としての作用を示す。

構造

これらの化合物は、芳香環脂肪族の鎖で架橋される独特の構造から、ラテン語で「ハンドル」という意味の"ansa"という言葉から命名された[2]。アンサマイシンに含まれる様々な化合物の主要な違いは芳香環部分で、リファマイシンやナフトマイシンのようにナフタレン環やナフトキノン環となる場合もある[3]。また、ゲルダナマイシンやアンサミトシンのようにベンゼン環やベンゾキノン環もとりうる。アンサマイシンは、1959年にSensiらによってAmycolatopsis mediterraneiから初めて発見された[4]

リファマイシンはアンサマイシンの小分類の1つで、マイコバクテリウム属に対し高い有効性を持つ。この性質のため、結核ハンセン病エイズ関連のマイコバクテリウム感染症の治療に広く用いられている[5]。それ以来、他の原核生物からも多くのアナログが単離されている。

出典

  1. ^ Wehrli, W.; Staehelin, M. (1971). “Actions of the rifamycins”. Bacteriol. Rev. 35 (3): 290–309. PMC: 378391. PMID 5001420. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC378391/. 
  2. ^ Prelog, V.; Oppolzer, W. (1973). “Rifamycins. 4. Ansamycins, a novel class of microbial metabolism products”. Helv. Chim. Acta 56: 2279. 
  3. ^ Balerna, M.; Keller-Schierlein, W.; Martius, C.; Wolf, H.; Zähner, H. (1969). “Metabolic products of microorganisms. 72. Naphthomycin, an antimetabolite of vitamin K”. Arch. Mikrobiol. 65 (4): 303–17. doi:10.1007/bf00412210. PMID 4988744. 
  4. ^ Sensi, P.; Margalith, P.; Timbal, M. T. (1959). “Rifomycin, a new antibiotic; preliminary report”. Ed. Sci. 14: 146. 
  5. ^ Floss, H. G.; Yu, T. (1999). “Lessons from the rifamycin biosynthetic gene cluster”. Curr. Opin. Chem. Biol. 3 (5): 592–7. doi:10.1016/S1367-5931(99)00014-9. PMID 10508670. 


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Ansamycin」の関連用語

Ansamycinのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Ansamycinのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
独立行政法人科学技術振興機構独立行政法人科学技術振興機構
All Rights Reserved, Copyright © Japan Science and Technology Agency
がん情報サイトがん情報サイト
Copyright ©2004-2025 Translational Research Informatics Center. All Rights Reserved.
財団法人先端医療振興財団 臨床研究情報センター
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアンサマイシン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS