70式地雷原爆破装置とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 70式地雷原爆破装置の意味・解説 

70式地雷原爆破装置

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/23 04:52 UTC 版)

飛翔する爆索展張用ロケット弾

70式地雷原爆破装置(ななまるしきじらいげんばくはそうち)は、陸上自衛隊の装備品のひとつ[1]地雷原の啓開器材である[1]

概要

普通科連隊普通科中隊小銃小隊及び本部管理中隊施設作業小隊、師団施設大隊などの部隊に装備されている。

ロケット弾を用いて爆索英語版を展張し、敵陣前の地雷原を爆破、小銃部隊の突撃経路(長さ100m以上、幅50cm以上)を確保するために開発され、1970年に制式採用された[1]

ロケット弾、発射機、爆索(制動索、前・中・後端部含む)の3つで構成され、6-8名程度で運用される。分割して運搬された70式地雷原爆破装置は、地雷原目前で迅速に組み立てられて(突撃経路として適した地点は、大抵の場合敵が設定したKP(キルポイント:殺傷地点)であるため損害が発生し易い)で発射し経路を確保する。

一部の一線を退いた73式装甲車に搭載され使用されており、また96式装輪装甲車の車体にも搭載することが可能となっている。

類似装備として、水際地雷処理用に水陸両用車に搭載する24式水際地雷原処理装置が開発されている[2]

諸元

  • ロケット弾
    • 重量:約24 kg[3]
    • 直径:約150 mm[3]
    • 長さ:約750 mm[3]
    • 射程:約550 m[3]
  • 発射機
    • 重量:約18 kg[3]
    • 滑走桁:約140 mm[1]
  • 爆索
    • 重量:約24 kg[1]
    • 長さ:約17 m[1]
  • 製作:日産自動車[1]

脚注

  1. ^ a b c d e f g 朝雲新聞社 1990.
  2. ^ 防衛装備庁 陸上装備研究所パンフレット - (2024年11月12日公開、2025年3月23日閲覧)
  3. ^ a b c d e 『自衛隊装備年鑑 1954-2006』株式会社 光栄、2007年5月10日、17-19頁。ISBN 978-4-7758-0597-8 

参考文献

  • 自衛隊装備年鑑 2006-2007 朝雲新聞社 P103 ISBN 4-7509-1027-9
  • 『自衛隊装備年鑑 1990』朝雲新聞社、1990年6月25日、86頁。ISBN 4-7509-1011-2 

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「70式地雷原爆破装置」の関連用語

70式地雷原爆破装置のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



70式地雷原爆破装置のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの70式地雷原爆破装置 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS