5. 臨時の行幸及び宴飲を閲かるべき事
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/08 08:03 UTC 版)
「北畠顕家上奏文」の記事における「5. 臨時の行幸及び宴飲を閲かるべき事」の解説
現存第5条は、「可被閲臨時行幸及宴飲之事」(「臨時の行幸及び宴飲を閲(さしお)かるべき事」)で、(仮にもし京都を奪還し日本を統一できたならばその後の)臨時の行幸及び酒宴は止めるべきことを主張している。 「行幸はそのたびに、官吏が古式通りの威儀振る舞いをしなければならないため、多大な費用がかかる。ましてや、酒宴は鴆毒(ちんどく、猛毒)として古代中国の聖天子たちも戒めたところである。仮にもし京都を奪還することができたならば、そのときは臨時の行幸や長夜の酒宴は一切止めて頂きたい。(『漢書』に曰く)前車の覆るを後乗の師と為せ、というが、あらゆる民の願いがここにあることは明白である」と説く。「前車」(前の戦車)とは直接には奢侈で滅んだ中国の諸王朝を指すが、暗に建武政権のことを指すとも考えられ、そこでの失敗を学んで「後乗」(後ろの戦車)つまり現政権に活かすように進言している。
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