20代の鬱々としていた時期に出会ったピアソラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 03:34 UTC 版)
「川井郁子」の記事における「20代の鬱々としていた時期に出会ったピアソラ」の解説
クラシックは作曲家の意図を忠実に表現すること、楽譜通りに演奏することが根本にある。東京芸術大学に入学してからも、同じ曲をみんなが弾く中で、“そんなに歌ったらブラームスじゃない”などと言われることに虚しさを感じたり、もっと自分らしさを出したいと漠然と思っていたという。 そんな鬱々としていたとき、あるピアニストから勧められてタンゴの革命児アストル・ピアソラの曲を聴く。タンゴをベースにジャズやクラッシックの要素が取り入れられており、ジャンルを超えたピアソラ独自の音楽ともいうべきものに触れ、枠に囚われていたのは自分自身だったことに初めて気づかされたという。 ピアソラのように自分の音楽を表現したいと思いはじめたころ、日本でのデビューの話が持ち込まれる。そこで意を決し、『やりたいことがあるんです』といって必死にスタッフを説得する。熱意が実りすべてを任された川井はデビュー作の制作にあたる。
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