1559年版祈祷書
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/13 02:58 UTC 版)
祈祷書がふたたび日の目をみるのは女王エリザベス1世の時代になってからである。エリザベス1世は即位した翌1559年、新しい祈祷書を出版した。この版は100年以上にわたって使われ、ステュアート朝においても公式祈祷書となった。1559年版祈祷書はアメリカ合衆国の最初の聖公会系の礼拝にも採用されている。この祈祷書は以下の特徴を持ち、クランマー版よりもカトリック寄りに作られており、エリザベスの中道への志向がみてとれる。 祝祭日を典礼暦に追加 教皇のための祈りを嘆願から削除 聖職に対して伝統的な式服着用を奨励 チャールズ1世がスコットランドに実施しようとして主教戦争をおこしたのも、1559年版祈祷書であった。この版は、1645年にピューリタンが多数を占めた長期議会によって違法とされるまで広く使われていた。
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