第150自動車化狙撃師団 (ロシア陸軍)とは? わかりやすく解説

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第150自動車化狙撃師団 (ロシア陸軍)

(150th Motor Rifle Division から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/03 18:05 UTC 版)

第150自動車化狙撃師団
創設 1943年9月17日
所属政体 ソビエト連邦
ロシア
所属組織 ロシア陸軍
部隊編制単位 師団
兵科 自動車化狙撃兵
兵種/任務/特性 機甲戦
所在地 ロストフ州ノヴォチェルカッスク
愛称 イドリツィア
ベルリン
上級単位 第8親衛諸兵科連合軍
主な戦歴 第二次世界大戦
ロシアのウクライナ侵攻
指揮官 オレグ・ミチャーエフ少将 
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第150自動車化狙撃師団(だい150じどうしゃかそげきしだん、ロシア語: 150-я мотострелковая дивизия)は、ロシア陸軍師団第8親衛諸兵科連合軍隷下。

第二次世界大戦ではベルリンの戦いドイツ国会議事堂勝利の旗を掲げた部隊として知られる[1]ロシアのウクライナ侵攻でも旗のコピーを持ち込んでおり、バラクリヤの戦いウクライナ軍に戦利品として没収された[2]

概要

第二次世界大戦

第150師団旗
記念切手

1943年9月17日、第二次世界大戦の影響に伴い、赤軍第150狙撃師団としてロシア・ソビエト連邦社会主義共和国で創設された[2]

同月から独ソ戦に投入され、プスコフ州解放、ドイツベルリン攻勢に参加して枢軸国に勝利し、2等スヴォーロフ勲章、名誉称号「イドリツィア」、「ベルリン」を授与され、1946年12月に解隊された。

ロシア陸軍

第150自動車化狙撃師団

2016年12月、ロシア陸軍第33独立自動車化狙撃旅団を基幹に第150自動車化狙撃師団としてロストフ州で再編された[2]

ロシアのウクライナ侵攻

東部・南ドネツク戦線

2022年2月24日、ロシアのウクライナ侵攻ではドネツク人民共和国に配備され、第1軍団隷下の第3独立親衛自動車化狙撃旅団、第100独立親衛自動車化狙撃旅団、スパルタ大隊と合同で攻勢を開始し、3月に東部ドネツィク州ヴォルノヴァーハを占領した[3]

東部・マリウポリ戦線

2022年3月、激戦地の東部ドネツィク州マリウポリ地区で攻勢を開始し、クリミア共和国から進軍してきた友軍と合流してマリウポリを包囲し、5月にマリウポリを占領したが、オレグ・ミチャーエフ師団長、第68親衛戦車連隊のウラジーミル・ブカトキン連隊長が戦死した[3][4][5]

東部・セベロドネツク戦線

2022年5月、激戦地の東部ルハーンシク州セヴェロドネツィク地区に再配置され、第2親衛軍団第5諸兵科連合軍第58諸兵科連合軍第1軍団第90親衛戦車師団と合同で攻勢を開始し、部隊は壊滅したが、7月までにセヴェロドネツィクリシチャンシクを占領してロシア軍はルハーンシク州全域を占領した[6][7]

2022年9月、連戦で損害が大きかったため後方に移動し、占領下の北東部ハルキウ州イジューム地区バラクリヤに配備されていた[2]

東部・アウディーイウカ戦線

2023年1月、東部ドネツィク州ポクロウシク地区に再配置され、第42親衛自動車化狙撃師団第1軍団隷下の第5独立自動車化狙撃旅団と合同で攻勢を開始したが、マリンカで撃退された[8]。10月には第20親衛自動車化狙撃師団と合同で攻勢を開始し、12月にマリンカを占領した[9]

東部・バフムート戦線

2024年3月、激戦地の東部ドネツィク州バフムート地区に再配置され、第98親衛空挺師団、第11独立親衛空中強襲旅団と合同で攻勢を開始した[10]

編制

  • 第174独立偵察大隊
  • 第221独立工兵大隊
  • 第258独立通信大隊
  • 第152独立兵站大隊
  • 第195独立衛生大隊
  • 電子戦中隊
  • NBC防護中隊
  • 無人機中隊

ギャラリー

脚注




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