高移動度群ボックスタンパク質(HMGB)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/20 01:22 UTC 版)
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高移動度群ボックス(HMGボックス、High Mobility Group box:HMG box)を持つグループ。HMGボックスとは、DNAとの結合に関与するタンパク質ドメイン(DNA結合ドメイン)の一種である。様々な真核生物に見られる。 HMGB1 HMGファミリーのタンパク質であるHMGB1の一種は、ケモカインとして細胞外活性を示し、感染した肝臓へ好中球および単核炎症細胞を誘引することが判っている。 HMGB2 HMGB3 HMGB4 性決定領域Yタンパク質 HMGボックスの構造的特徴として、それぞれループで繋がれた3つのアルファヘリックスが含まれている。 HMGボックスは、高い親和性で、非B型DNAの捩じれたまたは巻き戻された立体構造にのみ結合する。HMGボックスドメインは高移動度群タンパク質に見られる。HMGボックスを1個または2個持つ高移動度群タンパク質は、結合時に屈曲を誘導することによりDNAの立体構造を変更させる。
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