音源使用による著作権紛争
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 13:58 UTC 版)
「ザ・コネット・プロジェクト」の記事における「音源使用による著作権紛争」の解説
ザ・コネット・プロジェクトをサンプリングした楽曲は大衆文化に影響を与えたが、音源の著作権に関して議論が起こった。前述したウィルコがリリースしたアルバム、"ヤンキー・ホテル・フォックストロット"に収録されている「PoorPlaces」に使用されている"Phonetic Alphabet – NATO "の"Yankee Hotel Foxtrot"サンプリングが、音源を所有するFernandezの許可なしに使用されたとされ、Irdial-Discsより著作権侵害で訴えられた。訴訟は、録音の所有権の有無が争点となり、Fernandezは自身が録音したものであることから、著作権は自身にあると主張した。一方で、ザ・コネット・プロジェクトは、乱数放送をただ録音したものであり、訴訟に資するものでないという批判もあった。弁護士のJason Schultzによれば、「著作権には、著作者によるある程度の創造性が必要であり、単に録音ボタンを押しただけでは著作権を有する資格がない」と評している。 Fernandezが実際に乱数放送を録音したかどうかも争われていたため、訴訟の根拠を疑う人もいた。録音を提供したSimon Masonは、"Phonetic Alphabet – NATO"を自分が録音したと主張したが、法的措置を講じていなかったとされた。最終的には、Irdial-Discsが「録音使用料の一部」を受け取ることを除き、非公開の条件で合意して和解した。
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