非調和振動子のエネルギー準位とは? わかりやすく解説

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非調和振動子のエネルギー準位

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/05/13 05:36 UTC 版)

非調和性」の記事における「非調和振動子のエネルギー準位」の解説

例として次のようなハミルトニアン表される非調和振動子考える。 H = p 2 2 m + m ω 2 2 x 2 + λ x 4 {\displaystyle H={\frac {p^{2}}{2m}}+{\frac {m\omega ^{2}}{2}}x^{2}+\lambda x^{4}} 非調和項 λ x 4 {\displaystyle \lambda x^{4}} が十分に小さい( λ ≪ ℏ ω {\displaystyle \lambda \ll \hbar \omega } )として1次摂動まで考えると、非調和振動子のエネルギー準位は次のように調和振動子のエネルギー準位からずれる。 E n ≈ ℏ ω ( n + 1 2 ) + ⟨ n | λ x 4 | n ⟩ {\displaystyle E_{n}\approx \hbar \omega \left(n+{\frac {1}{2}}\right)+\langle n|\lambda x^{4}|n\rangle } ここで | n ⟩ {\displaystyle |n\rangle } は、調和振動子数演算子固有状態である。ここで ⟨ n | λ x 4 | n ⟩ {\displaystyle \langle n|\lambda x^{4}|n\rangle } に x = ℏ 2 m ω ( a + a † ) {\displaystyle x={\sqrt {\frac {\hbar }{2m\omega }}}(a+a^{\dagger })} を代入すると、生成消滅演算子についての16個の項が得られる生成消滅演算子昇降性により、ゼロでない期待値与えるのは2個の a {\displaystyle a} と2個の a † {\displaystyle a^{\dagger }} を含む項のみである。よってこの項のみを計算すると、次のうになる。よって調和振動子のように等間隔エネルギー準位ではないことがわかる。 E n ≈ ℏ ω ( n + 1 2 ) + 3 λ ( ℏ 2 m ω ) 2 ( 2 n 2 + 2 n + 1 ) {\displaystyle E_{n}\approx \hbar \omega \left(n+{\frac {1}{2}}\right)+3\lambda \left({\frac {\hbar }{2m\omega }}\right)^{2}(2n^{2}+2n+1)}

※この「非調和振動子のエネルギー準位」の解説は、「非調和性」の解説の一部です。
「非調和振動子のエネルギー準位」を含む「非調和性」の記事については、「非調和性」の概要を参照ください。

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