集合列の上極限と下極限とは? わかりやすく解説

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集合列の上極限と下極限

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/12 02:42 UTC 版)

上極限と下極限」の記事における「集合列の上極限と下極限」の解説

数列場合同様にして、集合の列 (An) にも上極限と下極限定義されるlim ¯ n → ∞ ⁡ A n = ⋂ n ∈ N ⋃ k ≥ n A k {\displaystyle \varlimsup _{n\to \infty }A_{n}=\bigcap _{n\in \mathbb {N} }\bigcup _{k\geq n}A_{k}} lim _ n → ∞ ⁡ A n = ⋃ n ∈ N ⋂ k ≥ n A k {\displaystyle \varliminf _{n\to \infty }A_{n}=\bigcup _{n\in \mathbb {N} }\bigcap _{k\geq n}A_{k}} 集合の列の場合上極限と下極限一致するときに集合の列は収束するといい、 lim n → ∞ A n {\displaystyle \lim _{n\to \infty }A_{n}} と書ことがある。これらは集合かわりに集合の定義関数の列を考えれば数列場合の定義と一致する。 集合列の上極限と下極限は確率論でよく使われる確率論においては列として事象の列(An)を考える。例えば、サイコロを無限回振るという試行行いn回目サイコロの目が1であるという事象をAnと呼ぶことにする。この事象の列の上極限下極限 lim ¯ n → ∞ ⁡ A n , lim _ n → ∞ ⁡ A n {\displaystyle \varlimsup _{n\to \infty }A_{n},\quad \varliminf _{n\to \infty }A_{n}} もまた事象になる。この事象の意味事象列の上極限 無限に多くのnに対して、Anが起きという事象。サイコロ場合は、無限回サイコロ投げたら、1の目が無限回でるという事象である。 事象列の下極限 有限個の例外除いた残りすべてのnに対して、Anが起きという事象。サイコロ場合は、無限回サイコロ投げたら、1以外の目は有限回し出ず残りはすべて1の目が出るという事象である。 事象列の上極限下極限事象であるから確率計算することができる。サイコロ場合は上に書いたことから直感的には P ( lim ¯ n → ∞ ⁡ A n ) = 1 {\displaystyle P(\varlimsup _{n\to \infty }A_{n})=1} P ( lim _ n → ∞ ⁡ A n ) = 0 {\displaystyle P(\varliminf _{n\to \infty }A_{n})=0} となりそうだが、定義に従って計算するのは難しい。この確率が 0 または 1 になる簡単な十分条件与えるのが、ボレル–カンテリの補題である。

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