陰刻と陽刻
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 04:42 UTC 版)
左は「陰刻」の例、漢委奴國王印文右は「陽刻」の例、会計検査院印 印章は陰刻(陰文・白文)と陽刻(陽文・朱文)に区別される。陰刻とは文字が印材に彫られ、捺印すると、印字が白抜きで現れる印章である。陽刻とは文字の周りが彫りぬかれ、捺印すると文字の部分が印肉によって現れる印章である。現在では陽刻が一般的である。 歴史上の漢委奴国王印がそうであるようにかつては「陰刻」が一般的だった。これは当時、印章が「封泥」(ヨーロッパの封蝋に相似)に捺印するために使われていたことに由来する。「陰刻」の印を粘土に押すと、文字が凸状になって現れるためである。「陽刻」が一般的になるのは、紙が登場して朱肉が普及してからである。 陰刻印章は基本的に印鑑登録が出来ない(各市区町村の登録手続き規定)。
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