長沢一作とは? わかりやすく解説

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長澤一作

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/30 03:06 UTC 版)

長澤 一作(ながさわ いっさく、1926年3月1日[1] - 2013年10月23日)は、日本歌人。本名は長澤賀寿作(かずさく)[2]佐藤佐太郎の初期の弟子にあたる。

経歴

静岡県生まれ。1943年より佐藤佐太郎に師事。1945年、「歩道短歌会」および短歌雑誌『歩道』の創立、創刊に参加。

1959年、歌集『松心花』により現代歌人協会賞受賞。1970年、「首夏」30首(「短歌研究」1979年9月号)で短歌研究賞受賞。1983年、「歩道短歌会」を辞し、「運河の会」を創立し、短歌雑誌『運河』創刊。川島喜代詩、山内照夫らとともに運営同人となった。

日本文藝家協会会員、NHK学園講師、現代歌人協会会員。死後、第一歌集「松心花」は現代短歌社の第一歌集文庫として再び世に出された。

2013年10月23日、食道癌のため死去[1]

著作

歌集

  • 『松心花』(四季書房)
  • 『條雲』(短歌研究社
  • 『冬の暁』(短歌新聞社)
  • 『雪境』(短歌新聞社)
  • 『秋雷』(自選歌集 短歌新聞社)
  • 『歴年』(角川書店

歌書等

  • 『鑑賞 斎藤茂吉の秀歌』短歌新聞社
  • 『佐藤佐太郎の短歌』短歌新聞社
  • 『自解百歌長澤一作集』

共著

  • 『佐藤佐太郎』(今西幹一との共著)桜楓社〈短歌・人と作品シリーズ18〉、1984年

エピソード

17歳でアララギの歌会に初めて出席。場所が分からず、通りすがりの初老の紳士に「アララギの歌会の場所はどこですか」と聞いたところ、それが斎藤茂吉だった。歌会の席上で「朗々と詩を吟じる、は決まり文句だ。」と発言したところ、茂吉からいたく褒められた[3]

脚注

  1. ^ a b 『現代物故者事典2012~2014』(日外アソシエーツ、2015年)p.410
  2. ^ おくやみ情報:長澤一作氏
  3. ^ 「公開対談 『茂吉あれこれ』」『運河』208号、運河の会、p.94



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