鍛冶屋敷遺跡とは? わかりやすく解説

鍛冶屋敷遺跡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/22 19:02 UTC 版)

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紫香楽宮跡 > 鍛冶屋敷遺跡
紫香楽宮跡鍛冶屋敷地区 説明板

鍛冶屋敷遺跡(かじやしきいせき)または紫香楽宮跡 鍛冶屋敷地区(しがらきのみやあと かじやしきちく)は、滋賀県甲賀市信楽町黄瀬(きのせ)にある古代鋳造所遺跡。国の史跡に指定されている(史跡「紫香楽宮跡」のうち)。

奈良時代聖武天皇が営んだ紫香楽宮(信楽宮/甲賀宮)の関連遺跡で、内裏野地区宮町遺跡の間に位置する。

概要

銅製品を鋳造した大規模な官営工房群が確認され、坩堝(るつぼ)などが多数出土していることや、紫香楽宮跡のある場所から少し山を下った所にあることから、甲賀寺の幻の紫香楽(信楽)大仏建立に使われるを供給していたと考えられている。

当遺跡は、新名神高速道路信楽IC建設工事中に本線と料金所を結ぶランプ上に発掘された。遺跡が位置する場所は、当初の計画では盛土構造で遺跡は完全に喪失する工法であった。しかし、滋賀県教育委員会と当時の信楽町教育委員会が2004年(平成16年)9月に「古代史を理解する上で欠くことができない」として、遺跡の現地保存を旧日本道路公団(JH)に要請、2005年(平成17年)4月20日に両教育委員会とJHが、当初の計画からあった隼人川と市道を跨ぐ140mの橋梁を遺跡側に50m延長し、橋梁で遺跡を跨ぐ橋梁構造に工法変更することで合意した。これにより遺跡の喪失は免れることになったが、インターチェンジの工費が約1億円増加している。

遺跡域は、2010年(平成22年)に新宮神社遺跡・北黄瀬遺跡とともに国の史跡「紫香楽宮跡」に追加指定されている[1]

脚注

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  1. ^ 紫香楽宮跡 - 国指定文化財等データベース(文化庁

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