銘仙とは? わかりやすく解説

めい‐せん【銘仙】

読み方:めいせん

玉糸紡績絹糸などで織った絹織物縞柄・絣(かすり)柄などがあり、着尺(きじゃく)・夜具地などに用いられた。秩父(ちちぶ)・伊勢崎足利(あしかが)などが産地


銘仙

読み方:メイセン(meisen)

織物一種。地の厚い平織


銘仙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/29 08:37 UTC 版)

銘仙(めいせん)は、平織した絹織物[1]。鮮やかで大胆な色遣いや柄行きが特徴の、先染め織物である。


注釈

  1. ^ 五大産地のほか、館林佐野所沢でも作られていたという[2]
  2. ^ 織目が細かく密であることから。
  3. ^ 女性だけでなく男性においても、日常着に木綿を着ることは稀になっていたという[2]
  4. ^ 着物の格式上、銘仙は低い部類のものであることから。
  5. ^ 1917年の『婦人之友』には「銘仙で済ませてゐた外出着が、(着て)出てみるとあまり見劣りがするので自然お召にしなければならないやうになり」という記述があり、この当時の銘仙はまだお召に及ばない地味なものであったことがうかがえる。
  6. ^ 1925年1月に大阪・心斎橋筋で、同年5月に東京・銀座で、1926年12月に東京・銀座で実施。洋装の女性は、1925年の調査ではいずれも1%、1926年の調査では4%であった[2]
  7. ^ 日本人の体位向上により、大流行していた頃に作られた銘仙着物では、現代の女性がおはしょりを作るのは難しい場合がほとんどであるため。
  8. ^ 江戸時代の奥女中の着物にもみられる伝統的な柄。のちに女学生の定番柄ともなった。

出典

  1. ^ a b c d e f 【ニッポン絵ものがたり】山川秀峰「美人図」(足利銘仙ポスター原画 1934年)「足利本銘仙」の天下取り『読売新聞』日曜朝刊別刷り「よみほっと」2021年8月21日
  2. ^ a b c d e 小泉和子編 『昭和のキモノ』河出書房新社〈らんぷの本〉、2006年5月30日。ISBN 9784309727523 
  3. ^ a b c d 足利銘仙の歴史”. 足利織物伝承館. 2020年11月21日閲覧。
  4. ^ 銘仙の語源について”. 伊勢崎めいせん屋. 2020年11月21日閲覧。
  5. ^ 弥生美術館 中村圭子編 『昭和モダンキモノ 抒情画に学ぶ着こなし術』河出書房新社〈らんぷの本〉、2005年1月30日。ISBN 9784309727820 
  6. ^ 長崎巌 『和のデザインと心 きもの KIMONO』東京美術、2008年5月30日。ISBN 9784808708375 
  7. ^ 解し織”. とちぎの伝統工芸品. 2020年11月21日閲覧。
  8. ^ 伊勢崎銘仙アーカイブス 技法シリーズ(4) 緯総絣(よこそうがすり)”. 2020年11月21日閲覧。
  9. ^ 伊勢崎めいせん屋|銘仙の技法”. 伊勢崎めいせん屋. 2020年11月21日閲覧。
  10. ^ 秩父銘仙(ちちぶめいせん)の特徴や歴史”. KOGEI JAPAN. 2020年11月21日閲覧。
  11. ^ VIVID 銘仙 煌めきのモダンきもの - 足利市立美術館、2020年11月20日閲覧。


「銘仙」の続きの解説一覧

銘仙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/01 21:03 UTC 版)

日本の染織工芸」の記事における「銘仙」の解説

絹の練糸の太いものを使って織られたもの。秩父銘仙伊勢崎銘仙著名

※この「銘仙」の解説は、「日本の染織工芸」の解説の一部です。
「銘仙」を含む「日本の染織工芸」の記事については、「日本の染織工芸」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「銘仙」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「銘仙」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「銘仙」の関連用語

銘仙のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



銘仙のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの銘仙 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの日本の染織工芸 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS