野島伸司の分岐点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 07:35 UTC 版)
「愛という名のもとに」の記事における「野島伸司の分岐点」の解説
脚本家・野島伸司は1988年にデビューして以来コンスタントに佳作を発表してきたが、取材というものをほとんどしてこなかった。しかし、このドラマでは代議士秘書や病院関係者、環境保護団体の人、証券会社の人に取材をし、「なんでこんなに面白いこと早く教えてくれなかったのと思いましたよ(笑)。ある部分で深みが出ます、話ももちますし」と漏らすくらいに取材の意義を実感している。野島は、それまで『君が嘘をついた』『すてきな片想い』『101回目のプロポーズ』(フジテレビ系)などの純愛を描いてきたが、本作で若者の闇を描いて以降、作風を激変させた。本作以降、『高校教師』(TBS)『ひとつ屋根の下』『この世の果て』(フジテレビ系)『人間・失格〜たとえばぼくが死んだら』(TBS)『未成年』『聖者の行進』(TBS)と、過激な設定や描写の作品を連発した。この『愛という名のもとに』で、その後の社会派ドラマ(あるいは「不幸ドラマ」)路線への足がかりを得たと言われる。
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