鄭煕燮とは? わかりやすく解説

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鄭煕燮

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/06 08:28 UTC 版)

鄭 煕燮(チョン・ヒソプ、朝鮮語: 정희섭1920年2月1日[1] - 1987年10月26日)は、大韓民国官僚医師政治家陸軍軍人[2]。初代労働庁(現・雇用労働部)長、第9・12代保健社会部(現・保健福祉部)長官、第9・10代韓国国会議員などを歴任した。キリスト教徒[3]

経歴

日本統治時代の平安南道平原郡(現・朝鮮民主主義人民共和国領)出身。崇実中学校、平壌医学専門学校(現・平壌医科大学)卒業。1943年に卒業後は医師となり、中国河南省浙江省病院に勤務した。開封の河南医院勤務中に韓国光復軍徴募第3分処と内通し、徴募などの地下活動に協力していた[1]。光復後に帰国し、ソウル開業医として活動した[2]

1954年、長崎医科大学(現・長崎大学)で医学博士学位を取得した[2][4]朝鮮戦争の休戦から1961年までの8年間に陸軍軍医学校校長、医務教育基地司令部司令官、大韓民国陸軍医務監を歴任した。その後は陸軍准将として予備役に編入した。5・16軍事クーデター後の1961年7月7日より第9代保健社会部長官に起用され、1963年12月16日まで務めた[2][5]。1961年11月11日には再建国民運動中央委員会の委員に選ばれた[6]。1963年9月2日より初代労働庁(現・雇用労働部)長に任命され、1964年1月17日に初代労働庁長を退任した。1966年に韓国海外開発公社の社長を務め、4月に第12代保健社会部長官に就任し、1969年10月まで務めた。1970年に国際連合食糧農業機関飢餓解放運動韓国委員会委員長、1972年に社会開発協会会長などを務めた。1973年の第9代総選挙民主共和党候補としてソウル冠岳区から出馬し、第9代国会議員に当選した[2][7]

1973年以降は民主共和党政策委員会保社分科委員長、韓国労働研究会会長、正修職業訓練院理事長、韓米財団開井病院院長、保健奨学会理事長、韓国地域保健協会長、韓国ハンセン病研究院理事長、昌原職業訓練院理事長、始興総合病院理事長などを歴任した[2][7][8]。1987年に67歳で死去した[4]

なお、鄭は宗教信仰を超え、円光大学校医学部設置当時、理事長を務めていた益山市の病院を大学側に無償寄贈したため、2017年頃に円光大学校の「大学を輝かせた5人」の1人に選ばれた[3][9]

脚注

  1. ^ a b 独立有功者公的情報” (朝鮮語). 功勲電子資料館. 2025年2月12日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 정희섭(鄭熙燮)”. 韓国民族文化大百科事典. 2022年11月22日閲覧。
  3. ^ a b 차윤재 (2016年8月23日). “설교 > 교당소식 | 원광대학교병원 병원교당”. www.wkuh.org. 2023年10月4日閲覧。
  4. ^ a b 前議員(전의원) 鄭熙燮(정희섭)씨 별세”. NAVER Newslibrary. 조선일보 (1987年10月27日). 2022年11月22日閲覧。
  5. ^ 소개 > 장관소개 > 역대장관 목록 | 힘이 되는 평생 친구, 보건복지부” (朝鮮語). www.mohw.go.kr. 2022年11月22日閲覧。
  6. ^ 再建運動(재건운동) 中央委員(중앙위원) 50名(명)을 委囑(위촉)”. NAVER Newslibrary. 동아일보 (1961年11月12日). 2022年11月22日閲覧。
  7. ^ a b 대한민국헌정회”. rokps.or.kr. 2022年11月22日閲覧。
  8. ^ 始興(시흥)종합병원開院(개원)33억들여8층신축”. NAVER Newslibrary. 조선일보 (1982年9月7日). 2023年10月4日閲覧。
  9. ^ 최영수 (2017年1月9日). “원광대 '대학을 빛낸 5인' 청동 동판 제막” (朝鮮語). 연합뉴스. 2023年10月4日閲覧。



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