輸送費指向とは? わかりやすく解説

輸送費指向

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 14:53 UTC 版)

工業立地論」の記事における「輸送費指向」の解説

立地三角形の各頂点工場を結ぶ線分長さd 1 {\displaystyle d_{1}} 、 d 2 {\displaystyle d_{2}} 、 d 3 {\displaystyle d_{3}} 、原料1、原料2、製品重量を W 1 {\displaystyle W_{1}} 、 W 2 {\displaystyle W_{2}} 、 W 3 {\displaystyle W_{3}} とするとき、工場d 1 W 1 + d 2 W 2 + d 3 W 3 {\displaystyle d_{1}W_{1}+d_{2}W_{2}+d_{3}W_{3}} が最小となる地点立地する。 輸送費指向とは総輸送費が最小化するように工業立地する指向のことで、ヴェーバーの工業立地論考察重要な要素である。ここでは輸送費は輸送距離と輸送物の重量比例する仮定している。2つ原料産地1つ市場頂点とする三角形考え、これを立地三角形とよぶ。立地三角形の3頂点からの輸送費の合計最小となる点が工業最適立地点となる。 輸送費指向の考察の際、原料指数有用である。局地原料重量W m {\displaystyle W_{m}} 、製品重量W p {\displaystyle W_{p}} とすると、原料指数 M I {\displaystyle MI} は以下の式で計算できるM I = W m W p {\displaystyle {MI}={\frac {W_{m}}{W_{p}}}} ここで、 M I > 1 {\displaystyle {MI}>1} のときは、生産過程重量減少するため工場原料地に立地する原料指向)。セメント業などが該当するM I = 1 {\displaystyle {MI}=1} のときは生産過程重量変化しないため立地自由で、原料地と市場の間の任意の点に立地し機械類組み立て工場などが該当するM I < 1 {\displaystyle {MI}<1} のときは市場付近に立地する市場指向)。ビール工場などがこれに該当する

※この「輸送費指向」の解説は、「工業立地論」の解説の一部です。
「輸送費指向」を含む「工業立地論」の記事については、「工業立地論」の概要を参照ください。

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