軍人王と巨人連隊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 14:45 UTC 版)
「ポメラニア戦役 (1715年-1716年)」の記事における「軍人王と巨人連隊」の解説
1715年7月12日、連合軍が攻囲戦に向けてシュトラールズントの門前に集結した時、その場に来ていたデンマーク国王は軍事に目がないフリードリヒ・ヴィルヘルム1世のため、長身に育った6名の擲弾兵を国王個人の連隊に譲渡し、大いに喜ばせた。 この連隊は当時としては非凡なほど長身な兵士、いわゆる「長身の者ども」(Lange Kerls)によって構成されていた。わざわざそのために、フリードリヒ・ヴィルヘルム1世は徴兵請負人をヨーロッパ中に送り、できるだけ大勢の長身な男性(1.88メートル以上)を獲得しようとしたのである。この趣味のためなら、それ以外のことでは節約に努めていた王も大金をかける覚悟であった。ヨーロッパの王侯の間では、彼のこの弱点は知られており、プロイセン国王との外交交渉にあたっては彼を買収できないかと、数名の大きな男性が「贈り物」として譲られることがあった。フリードリヒ・ヴィルヘルム1世は実際に交渉相手の目標達成に協力したことが何度かあり、その際に自身の収賄を許している。
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