軌道と効果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/22 03:16 UTC 版)
投げる際、通常の投球フォームとは異なるゆっくりした腕の振りになる。投じられた球は回転数が少なく、大きく縦に割れるような変化を伴う(「超スローチェンジアップ」と言う投手もいる)。また投げ方によっては回転がほとんどなくなり、ナックルボールのように揺れながら変化する。 投球フォームが通常と大きく異なるため、打者はスローボールが投じられることを事前に察知することができる。しかし、普段の打撃練習では山なりのスローボールを打ちこむ練習はやらないため、打者にとって「分かっていてもなかなか打てない」球種となる。また、山なりの軌道でバットの下に潜り込むように入ってくるためボールの上っ面を叩き、ゴロになりやすい。 試合の中で投げ続けると打者も球速に慣れてくるため、基本的に多投はされない。打者の打ち気を削ぐなどの心理的な動揺を誘うことが主な狙いである。投手対打者の対戦において、打者側が有利とされる状況で投じられることが多かったためか、投手が打者を打ち取るための配球が組み立てられなくなった(いわゆる「投げる球がない」という状態)際の、窮余の策と解釈されることが多い。
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