計量法における位置づけ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/06 02:11 UTC 版)
日本の計量法では、ヤード・ポンド法の一つとして、例外的に限定した取引又は証明(ヤード・ポンド法#日本における使用を参照)に用いる場合にあっては「当分の間、法定計量単位とみなす。」こととされている(計量法附則第5条第2項)。 その計量単位は「カ氏度」と定められている。したがって、計量法上は、「ファーレンハイト度」や「華氏度」を使用することは禁止されている(詳細は、セルシウス度#用法を参照)。 カ氏度とカ氏温度の定義は次の通りである。計量法上は、カ氏度・カ氏温度は、セルシウス度・セルシウス温度から定義されているのではなく、SI基本単位であるケルビンとケルビンで表した熱力学温度の値によって直接に定義されている。 カ氏度の定義:ケルビンの1.8分の1カ氏温度の定義:カ氏度で表される温度 カ氏温度の値の定義:ケルビンで表した熱力学温度の値の1.8倍から459.67を減じたもの カ氏度は温度間隔であるから、単に「ケルビンの1.8分の1」と定義される。これに対して、カ氏温度は、温度の高さであるから、「熱力学温度の値の1.8倍 - 459.67」とやや複雑である。なお、上記の定義中の数値、459.67 = 273.15 × 1.8 - 32 の関係がある。 セルシウス温度をカ氏温度で表すと「セルシウス温度の値の1.8倍に32を加えたもの」となる。 カ氏度の単位記号は、「°F」である。国際単位系国際文書では、数値と単位記号の間には1字分の空白を挿入すること(セルシウス温度の表記も同じ)になっており(国際単位系#量の値の形式)、カ氏度の表記においても数値と「°F」の間に1字分の空白を挿入する。
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