被写界深度と小絞りボケ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 01:01 UTC 版)
「小絞りボケ」の記事における「被写界深度と小絞りボケ」の解説
レンズの焦点距離と、カメラと被写体の距離が同じであるとすると、レンズの絞り値(F値)が大きい(絞り込む)ほど、被写界深度が深くなり、全体にピントが合う(パンフォーカス)わけであるが、それと同時に光の回折現象の影響も顕著に現れてくる。回折は、光が波の性質を持つことに由来し、障害物の背後に回りこむ(この場合、絞り羽根の裏側に回りこむ)物理現象である。絞り込むほど、フィルム面に届く全体の光量が低下し、像は回折した光による影響を大きく受ける。このため全体がぼけ、解像力が低下する。大きく引き伸ばすと肉眼でもわかるほどとなる。このように被写界深度の深さと小絞りボケとは二律背反の関係にあり、撮影にあたって悩ましい問題となる。
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