融の大臣の亡霊の舞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 02:12 UTC 版)
融の大臣の亡霊は、昔を思い出しながら、舞を舞う。 シテ〽千重(ちえ)振るや、雪を廻らす雲の袖地謡〽さすや桂の枝々にシテ〽光を花と散らすよそほひ地謡〽ここにも名に立つ白河の波のシテ〽あら面白や曲水(きょくすい)の盃地謡〽受けたり受けたり遊舞(いうぶ)の袖 [融]舞いながら何度も振る袖、そして幾重にも降り積む雪。――袖をさすと、さし交わす桂の枝々に[融]月の光が花のように散らされる風情。――ここ都にも陸奥の白河と同じ有名な白川があり、その波が[融]ああ趣深い、曲水の宴の盃。[融]盃を受け、遊舞の袖が月の光を受ける。 こうして、融の大臣の亡霊(後シテ)は、早舞を舞う。
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