虚数の大小
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 02:51 UTC 版)
虚数に通常の大小関係を入れることはできない。つまり、複素数体 C は順序体でない。 (証明) 背理法で示す。 虚数単位 i と実数の間に、+, × と両立する全順序があると仮定する。 i2 = −1 より、i ≠ 0 ∴ i > 0 or i < 0 i > 0 ならば、両辺に i を掛けると、−1 > 0 となり矛盾。 i < 0 ならば、両辺に i を掛けると、−1 > 0 となり矛盾。 故に i と実数の間に通常の大小関係はない。 故に、虚数にも通常の大小関係はない。(証明終) 辞書式順序は全順序であるが、複素数に入れると +, × と両立しない。 「順序集合#直積集合上の順序」を参照
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