薪の乾燥
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 04:37 UTC 版)
伐採された直後の樹木は60%から100%程度の大量の水分を含む。こうした樹木を薪として加工した直後は、火がつきにくく燃焼のエネルギーが水分の蒸発に消費されるため、乾いた薪と比べて温度が上がりにくい。これは、一件大きな問題ではないように感じられるかも知れないが、加熱燃焼の温度が低い場合は、可燃性ガスの着火点や発火点に達する部分が小さくなり、結果、排出された可燃性ガスが燃焼されず、煙や煤(すす)として多く発生させる。この煤は、調理器や燃焼器具を文字通りすすけさせるだけでなく、元来が可燃性物質のため、予期せぬ火災や、異常加熱による故障のもととなる。なにより煙く不快である。 こうした問題を軽減するために薪を乾燥させることが大切となる。 薪の乾燥では、もともとの水分量を低減させ、20%程度まで下げることを目標する。(自然環境では15%以下へ下げることは困難である)
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