菩薩の誓願
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/24 17:19 UTC 版)
「仏や菩薩が過去において一切の生あるものを救おうとして立てた誓願」の意味が、「プールヴァ・プラニダーナ」といわれる言葉の意味で、これが本願である。この「本」に2つの意味がある。 「因」の意味。因位(仏になる前)に願を立て、それが果として成就したから、本願(もとの願)という。 「根本」の意味。悟りを完成する根本になる誓願の意味。 原語のうち「プールヴァ」は先述のように「以前の」ということであるから、初めの意味に近い。しかし、仏となるためには必ず願を起し、その願いの完成したことで仏と言い得るから、仏の根本は願にある。その点で「願」が成仏の根本だから、第二義が近い。仏のことをヴィパーカ・カーヤ(vipāka-kāya)と呼び、報身とするのはこの理由による。
※この「菩薩の誓願」の解説は、「本願」の解説の一部です。
「菩薩の誓願」を含む「本願」の記事については、「本願」の概要を参照ください。
Weblioに収録されているすべての辞書から菩薩の誓願を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。

- 菩薩の誓願のページへのリンク