籾摺機,臼引機 (もみすりき,うすびきき)
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籾殻の除去と調製に使用された。昭和の初めに近代式籾摺機が開発されて、10年前後から全国に普及しはじめ、現在も広く利用されている。籾殻をとり除く部分の機構には、ゴムロール式と衝撃式がある。前者は、1対のゴムロールで構成される。回転数の異なる高速ロールと低速ロールの回転速度の差および接触圧力により、籾殻を破砕して殻をとり除く。後者は、回転円盤により加速された高速度の籾をゴム盤に衝突させ、籾殻を破砕して殻をとり除く。両者とも籾殻をとり除く確率が高く、作業能率が良く、砕米も少ない。ゴムロールの籾殻をとり除く部分の下に送風機を装着したもので、唐箕付といい、籾殻をといい、籾と玄米の混合物が、摺出口に出る。揚穀機を装着した中型の簡易形として、昭和30年代まで使用された。 |
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