自伝(『未来は長く続く』)執筆のきっかけ
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「ルイ・アルチュセール」の記事における「自伝(『未来は長く続く』)執筆のきっかけ」の解説
(ウィキペディア・フランス語版fr:Louis Althusserより抄訳) アルチュセールは、1985年3月14日付の『ル・モンド』紙のある記事を目に留める。それは、パリ人肉事件の佐川一政が書いた本の成功を取り上げた、クロード・サロートの記事だった。彼は精神病院に一時拘留されたが、予審免訴の恩恵を受け、すぐに本国に返されている。サロートはこう書いている。「我々報道者というものは、アルチュセールという権威的名前と、予審免訴というおいしい話とを一緒くたにして、すぐにことを大げさに考える。犠牲者? そんなことには、三行すら書く必要もなかろう。主役は犯人である。」 アルチュセールの友人は、反論を勧めた。しかし、彼も予審免訴に与っているのだから、その記事はたしかに当を得ている。こうして、アルチュセールは自伝をものして、自分のしたことを説明しようとしたのだ。(『未来は長く続く』の「編者による紹介」を参照〔邦訳には載っていない〕。)
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