聖霊王ポーアウロハ(氷王羅、甌垜)
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「チャンパ王国」の記事における「聖霊王ポーアウロハ(氷王羅、甌垜)」の解説
チャム写本『占皇家編年史』(Sakarai dakrai patao Cam, 1832ごろ)によれば、チャンパ・ヴィジャヤ王朝の建国者は、アッラーによって聖霊(アラビア語 al-ruhまたは al-ruah, チャム語 aw-luah)を吹き込まれた最初のムスリム王、聖霊王アウロハ(Po Aw-luah, 「大越史記全書」の氷王羅ヴオンラー Băng Vương-la、阮文超「大越地理全編」の甌垜アウドアー Âu-đoaに相当する)であり、ゴー・ニャット・ホアン(呉日歓)の子または孫と考証される。ただし、11世紀初頭のアウロハ=氷王羅=甌垜がムスリム王であったというのは、建国800年後の『占皇家編年史』の記述であり、史実とは考えにくい。チャンパの都はもともと北中部のウリク Ulik 地方(クアンナム省[広南省])にあったが、ポーアウロハは南中部のシュリーバヌーイ Sri Binay 地方(ビンディン省[平定省]、シュリーヴィナーヤカ、ヴィジャヤの外港としてしばしば碑文に現れる)を都とし、『占皇家編年史』はこの遷都の年(西暦1000年ごろ)を建国の年とする。
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