羽紅/とめ
(生年不詳)
凡兆の妻。元禄4年の春剃髪して名を羽紅尼とした。才人凡兆との苦しい人生をともに歩み生涯添い遂げた 。蕉門の女性の中ではもっとも才媛であったと言っていいだろう。羽紅の代表作
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佛より神ぞたうとき今朝の春(『あら野』)
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だまされし星の光や小夜時雨(『猿蓑』)
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霜やけの手を吹てやる雪まろげ(『猿蓑』)
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入相のひゞきの中やほとゝぎす(『猿蓑』)
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縫物や着もせでよごす五月雨(『猿蓑』)
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夕がほによばれてつらき暑さ哉(『猿蓑』)
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月見れば人の砧にいそがはし(『猿蓑』)
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はるさめのあがるや軒になく雀(『猿蓑』)
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迷ひ子の親のこゝろやすゝき原(『猿蓑』)
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桃柳くばりありくやをんなの子(『猿蓑』)
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夕がほによばれてつらき暑さ哉(『猿蓑』)
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笄もくしも昔やちり椿(『猿蓑』)
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欄干に夜ちる花の立すがた(『猿蓑』)
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石山や行かで果せし秋の風(『猿蓑』)
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