縦書き形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/03 11:19 UTC 版)
| 縦書き形 | |
|---|---|
| Vertical Forms | |
| 範囲 | U+FE10..U+FE1F (16 個の符号位置) | 
| 面 | 基本多言語面 | 
| 用字 | Common | 
| 主な言語・文字体系 | |
| 割当済 | 10 個の符号位置 | 
| 未使用 | 6 個の保留 | 
| 元となった標準規格 | GB 18030 | 
| Unicodeのバージョン履歴 | |
| 4.1 | 10 (+10) | 
| 公式ページ | |
| コード表 ∣ ウェブページ | |
縦書き形(たてがきけい、英語: Vertical Forms)は、Unicodeの158個目のブロック。
解説
主に中国語などの、縦書きと横書きの両方の書字方向が許容される言語について、縦書きにした際にグリフが変化する約物の縦書き時の字形グリフなどが収録されている。
これらの文字は、中華人民共和国の文字符号化規格であるGB 18030にマッピングするために必要な互換性文字である[1]。なお、日本語などで用いられる、本ブロックに含まれていない縦書き形の約物はCJK互換形ブロックに含まれている。
フォントによっては、縦書きにした際にこれらの約物がGSUB機能によって自動的に本ブロックに含まれるグリフに変換されるようになっている。
Unicodeのバージョン4.1において初めて追加された。
収録文字
| コード | 文字 | 文字名(英語) | 横書き版の文字 | 用例・説明 | 
|---|---|---|---|---|
| 縦書き異体字用のグリフ | ||||
| U+FE10 | ︐ | PRESENTATION FORM FOR VERTICAL COMMA | U+002C , U+FF0C , | 台湾及び香港の繁体字中国語では記号の配置位置が右上ではなく中央となる。 | 
| U+FE11 | ︑ | PRESENTATION FORM FOR VERTICAL IDEOGRAPHIC COMMA | U+3001 、 | 台湾及び香港の繁体字中国語では記号の配置位置が右上ではなく中央となる。 | 
| U+FE12 | ︒ | PRESENTATION FORM FOR VERTICAL IDEOGRAPHIC FULL STOP | U+3002 。 | 台湾及び香港の繁体字中国語では記号の配置位置が右上ではなく中央となる。 | 
| U+FE13 | ︓ | PRESENTATION FORM FOR VERTICAL COLON | U+003A : U+FF1A : | 簡体字中国語では記号の配置位置が右に寄った位置となるが、それ以外の言語では中央に配置される。 | 
| U+FE14 | ︔ | PRESENTATION FORM FOR VERTICAL SEMICOLON | U+003B ; U+FF1B ; | 簡体字中国語では記号の配置位置が右に寄った位置となるが、それ以外の言語では中央に配置される。 | 
| U+FE15 | ︕ | PRESENTATION FORM FOR VERTICAL EXCLAMATION MARK | U+0021 ! U+FF01 ! | 簡体字中国語では記号の配置位置が右に寄った位置となるが、それ以外の言語では中央に配置される。 | 
| U+FE16 | ︖ | PRESENTATION FORM FOR VERTICAL QUESTION MARK | U+003F ? U+FF1F ? | 簡体字中国語では記号の配置位置が右に寄った位置となるが、それ以外の言語では中央に配置される。 | 
| U+FE17 | ︗ | PRESENTATION FORM FOR VERTICAL LEFT WHITE LENTICULAR BRACKET | U+3016 〖 | |
| U+FE18 | ︘ | PRESENTATION FORM FOR VERTICAL RIGHT WHITE LENTICULAR BRAKCET | U+3017 〗 | Unicode公式文字名の「BRACKET」のスペルミス(CとKが入れ替わっている)は既知の誤りである[1]。 | 
| U+FE19 | ︙ | PRESENTATION FORM FOR VERTICAL HORIZONTAL ELLIPSIS | U+2026 … | 簡体字中国語では記号の配置位置が右に寄った位置となるが、それ以外の言語では中央に配置される。 | 
小分類
このブロックの小分類は「縦書き異体字用のグリフ」(Glyphs for vertical variants)の1つのみとなっている[1]。
縦書き異体字用のグリフ(Glyphs for vertical variants)
この小分類には縦書き時に字形が変化する約物の縦書き字の異体字形が収録されている。
文字コード
| 縦書き形(Vertical Forms)[1] Official Unicode Consortium code chart (PDF) | ||||||||||||||||
| 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | A | B | C | D | E | F | |
| U+FE1x | ︐ | ︑ | ︒ | ︓ | ︔ | ︕ | ︖ | ︗ | ︘ | ︙ | ||||||
| 注釈 
 | ||||||||||||||||
 
履歴
以下の表に挙げられているUnicode関連のドキュメントには、このブロックの特定の文字を定義する目的とプロセスが記録されている。
| バージョン | コードポイント[a] | 文字数 | L2 ID | ドキュメント | 
|---|---|---|---|---|
| 4.1 | U+FE10..FE19 | 10 | L2/04-161 | Michel Suignard (12 May 2004), HKSCS and GB 18030 PUA characters (英語) | 
| 
 | ||||
出典
- ^ a b c "The Unicode Standard, Version 15.1 - UFE10.pdf" (PDF). The Unicode Standard (英語). 2025年3月3日閲覧。
関連項目
- 縦書き形のページへのリンク

 
                             
                    


