編簡

古本用語集

編簡(へんかん)

竹や木の細長い板に文字を書いたものを簡（竹）、札（木）と称して、これを綴ったものを策、冊といって、これが書籍の起源とされている。今日では竹の簡を竹簡 (ちっかん)、木の札を木簡 (もっかん)、策、冊を編簡といっており、冊は書籍を数える助動詞となっているが、元来は編簡の象形文字。編簡は中国で、周代から秦漢まで行われたようで、実物は1957年に甘粛省武威県、1972年に三東省臨沂県の漢墓から発見され、近年甘粛省居延から、編綴の形のままの物も発見された。