線型的拡がりとは? わかりやすく解説

線型的拡がり

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 21:50 UTC 版)

量子ウォーク」の記事における「線型的拡がり」の解説

量子ウォーク分布統計的な性質に関しては、Konno (2008)等でその詳細を見ることができる 。例えば、Konno (2002)・Konno (2005)によって、 X n {\displaystyle X_{n}} を初期状態 Ψ 0 = | 0 ⟩ ⊗ ( α | L ⟩ + β | R ⟩ ) {\displaystyle \Psi _{0}=|0\rangle \otimes (\alpha |L\rangle +\beta |R\rangle )} から始めた量子ウォーク(但し、 a b c d ≠ 0 {\displaystyle abcd\not =0} )の時刻 n {\displaystyle n} での分布 μ n ( x ) {\displaystyle \mu _{n}(x)} に従う確率変数とすると、 X n / n ⇒ Y , ( n → ∞ ) {\displaystyle X_{n}/n\Rightarrow Y,\;\;(n\to \infty )} が成立することが示されている 。但し、 Y {\displaystyle Y} は以下のような密度関数を持つ確率変数である 。 { 1 − c ( a , b ; α , β ) x } f K ( x ; | a | ) . {\displaystyle \left\{1-c(a,b;\alpha ,\beta )x\right\}f_{K}(x;|a|).} ここで、 c ( a , b ; α , β ) = | α | 2 − | β | 2 + 2 R e ( a α b β ¯ ) | a | 2 , {\displaystyle c(a,b;\alpha ,\beta )=|\alpha |^{2}-|\beta |^{2}+{\frac {2\mathrm {Re} (a\alpha {\overline {b\beta }})}{|a|^{2}}},} f K ( x ; | a | ) = | c | π ( 1 − x 2 ) | a | 2 − x 2 1 { x < | a | } ( x ) , {\displaystyle f_{K}(x;|a|)={\frac {|c|}{\pi (1-x^{2}){\sqrt {|a|^{2}-x^{2}}}}}\mathbf {1} _{\{x<|a|\}}(x),} である 。このことからわかるように、ランダムウォーク場合は、中心極限定理により、標準偏差が n {\displaystyle {\sqrt {n}}} のオーダー発散するに対して量子ウォークでは n {\displaystyle n} のオーダー発散することがわかる 。さらに、大偏差原理を含む密度関数境界付近に関す極限定理砂田(2012)によって得られている 。

※この「線型的拡がり」の解説は、「量子ウォーク」の解説の一部です。
「線型的拡がり」を含む「量子ウォーク」の記事については、「量子ウォーク」の概要を参照ください。

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