絶対時制
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/28 08:46 UTC 版)
絶対時制において、時制表現は現在時と比較して決定される。時制を持つ言語では単純な文のほとんどは絶対時制を持つ。 Janeが "John went to the Party." と発言した状況を例にとると、wentに過去時制が使われていることからJohnの移動という出来事はJaneがこの文を発話した時点よりも以前に起こったことがわかる。 間接話法においては時制の一致を図る操作が行われ、絶対時制が保たれることがある。例えばJane が "I like chocolate" と発言し、後にJulieが "Jane said that she liked chocolate"と報告したとする。このとき、Julieは原文の"like"を過去時制の"liked"に変換している。直示の中心をJaneが原文を発言した時点からJulieが今発話している時点へと変更したのである。後の節で述べるように、この現象は全ての言語で起こるわけではなく、また英語においても常に起こるわけではない。
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