第34回エリザベス女王杯とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 第34回エリザベス女王杯の意味・解説 

第34回エリザベス女王杯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/25 08:51 UTC 版)

第34回エリザベス女王杯
優勝馬のクィーンスプマンテと優勝騎手の田中博康
開催国 日本
主催者 日本中央競馬会
競馬場 京都競馬場
距離 芝2200m
格付け GI
賞金 1着賞金9000万円
出走条件 サラ系3歳以上牝馬(国際・指定)
負担重量 定量
出典 [1]
天候
馬場状態
優勝馬 クィーンスプマンテ
優勝騎手 田中博康
優勝調教師 小島茂之美浦
優勝馬主 (株)グリーンファーム
優勝生産者 社台ファーム
テンプレートを表示

第34回エリザベス女王杯(だい34かいえりざべすじょおうはい)とは2009年11月15日に行われた競馬の競走である[1][2]

ブエナビスタを始めとする人気馬を抑えてクィーンスプマンテテイエムプリキュアが逃げ切ったレースとして知られている[3][4]

出走馬の状況

この年牝馬二冠を達成したものの、最後の一冠である秋華賞を逃した[5]ブエナビスタは単勝で1.6倍の人気を集め、一強ムードが漂っていた[6]

海外からは同年のオペラ賞を制したシャラナヤが出走した[7]

なおブエナビスタを秋華賞で下したレッドディザイアは本競走に登録をし[8]、秋華賞に続く牝馬G1競走連覇が期待されていたものの最終的に回避し、ジャパンカップへ出走した[9]。また、2007年フローラステークス勝ち馬のベッラレイアも本競走に登録していたが、レース10日前に引退を表明した[10]

出走馬・枠順

2009年11月15日 第5回京都開催4日目 第11競走
コース
芝 2,200m(外)
天気
晴、馬場状態: 良、発走: 15時40分
枠番 馬番 競走馬名 性齢 斤量 騎手 調教師 馬主 単勝人気 馬体重
[kg]
人気 オッズ
1 1 ウェディングフジコ 牝5 56.0 菊沢隆徳 戸田博文 荻原昭二 217.9 17 448
2 メイショウベルーガ 牝4 56.0 池添謙一 池添兼雄 松本好雄 19.6 6 498
2 3 チェレブリタ 牝4 56.0 岩田康誠 荒川義之 (有)三嶋牧場 119.8 13 458
4 ジェルミナル 牝3 54.0 福永祐一 藤原英昭 (有)社台レースホース 21.7 7 462
3 5 リトルアマポーラ 牝4 56.0 C.スミヨン 長浜博之 (有)社台レースホース 12.4 4 472
6 ピエナビーナス 牝5 56.0 古川吉洋 南井克巳 本谷兼三 130.0 15 456
4 7 クィーンスプマンテ 牝5 56.0 田中博康 小島茂之 (株)グリーンファーム 77.1 11 454
8 カワカミプリンセス 牝6 56.0 横山典弘 西浦勝一 三石川上牧場 15.1 14 484
5 9 ブラボーデイジー 牝4 56.0 生野賢一 音無秀孝 松岡隆雄 125.9 14 526
10 シャラナヤ 牝3 54.0 C.ルメール M.デルザングル アーガー・ハーン4世 10.4 3 416
6 11 テイエムプリキュア 牝6 56.0 熊沢重文 五十嵐忠男 竹園正繼 91.6 12 506
12 ブロードストリート 牝3 54.0 藤田伸二 藤原英昭 下河邉行雄 7.7 2 450
7 13 サンレイジャスパー 牝7 56.0 難波剛健 高橋成忠 永井啓弍 236.7 18 486
14 ニシノブルームーン 牝5 56.0 北村宏司 鈴木伸尋 西山茂行 66.6 10 462
15 ミクロコスモス 牝3 54.0 武豊 角居勝彦 (有)サンデーレーシング 24.2 9 478
8 16 ブエナビスタ 牝3 54.0 安藤勝己 松田博資 (有)サンデーレーシング 1.6 1 454
17 ムードインディゴ 牝4 56.0 田中勝春 友道康夫 金子真人ホールディングス(株) 23.6 8 462
18 レインダンス 牝5 56.0 藤岡康太 宮徹 吉田照哉 204.9 16 486

レース展開

ゴール板を通過するクィーンスプマンテら


事前に逃げ宣言[11]をしていたクィーンスプマンテとテイエムプリキュアが先陣を切り、後続は牽制し合う中そのまま2頭が逃げる形となり、3コーナー付近で20馬身の差が開く中ようやくブラボーデイジーとカワカミプリンセスが進出。更にブエナビスタも上がり3ハロン32.9の末脚を出してくるも間に合わず、結果的に2頭共逃げ切り、ブエナビスタはクィーンスプマンテから1馬身半離れた3着に終わった[12]

結果・払戻金

映像外部リンク
2009年 エリザベス女王杯(GI)
レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画
2009年 エリザベス女王杯(GI)
レース映像 関西テレビ競馬公式YouTubeチャンネルによる動画

順位表

着順 馬番 馬名 タイム 上3F 着差
(馬身)
1 7 クィーンスプマンテ 2:13.6 36.8
2 11 テイエムプリキュア 2:13.8 36.9 1 1/2
3 16 ブエナビスタ 2:13.9 32.9 クビ
4 10 シャラナヤ 2:14.5 33.4 3 1/2
5 2 メイショウベルーガ 2:14.6 33.3 1/2
6 12 ブロードストリート 2:14.8 33.2 1 1/2
7 5 リトルアマポーラ 2:14.9 34.0 1/2
8 1 ウェディングフジコ 2:15.2 33.4 2
9 8 カワカミプリンセス 2:15.2 34.3 ハナ
10 14 ニシノブルームーン 2:15.2 33.9 クビ
11 3 チェレブリタ 2:15.3 34.2 クビ
12 17 ムードインディゴ 2:15.3 33.6 ハナ
13 4 ジェルミナル 2:15.3 34.2 クビ
14 15 ミクロコスモス 2:15.4 33.8 1/2
15 13 サンレイジャスパー 2:15.4 34.0 クビ
16 9 ブラボーデイジー 2:15.6 34.7 1 1/4
17 18 レインダンス 2:15.6 34.6 ハナ
18 6 ピエナビーナス 2:15.7 34.2 クビ

払戻金

払戻
馬番/枠番 人気 金額(円)
単勝 7 11 7710
複勝 7 11 1410
11 15 2150
16 1 110
枠連 4-6 18 4590
馬連 7-11 97 102030
馬単 7-11 190 250910
ワイド 7-11 98 23310
7-16 25 2730
11-16 44 4910
3連複 7-11-16 208 157480
3連単 7-11-16 1378 1545760

データ

1000m通過タイム 1:00.5
上がり4ハロン 48.6
上がり3ハロン 36.8
優勝馬上がり3ハロン 36.8
最速上がり3ハロン 32.9

エピソード

  • このレースはクィーンスプマンテにとっての初重賞制覇となった。また、鞍上の田中博康及び馬主のグリーンファームにとっての初GI制覇となった[13][14]
  • ブエナビスタの鞍上の安藤勝己は「3コーナーで前の2頭は見えなかった」と後に回顧している[3][15]
  • カワカミプリンセスは本競走を最後に引退、繁殖入りした[16]

出典

  1. ^ a b 谷川善久 (2009年11月15日). “第34回 エリザベス女王杯”. 日本中央競馬会. 2025年1月20日閲覧。
  2. ^ 第34回エリザベス女王杯(GI)”. netkeiba. 2025年1月20日閲覧。
  3. ^ a b 平松さとし (2024年11月8日). “思い出に残るクィーンスプマンテ逃走劇”. スポニチ Sponichi Annex. 2025年1月20日閲覧。
  4. ^ 【2009年・エリザベス女王杯】絶望的な光景に「もう届かない」 ハイペースだけが逃げじゃない!クィーンスプマンテ陣営の〝核心〟”. 東スポ競馬 (2022年11月7日). 2025年1月20日閲覧。
  5. ^ ブエナ降着!レッドディザイアが3冠最終戦制す/秋華賞”. netkeiba (2009年10月18日). 2025年1月20日閲覧。
  6. ^ 元JRAジョッキー安藤勝己「無理だなと思ったね」エリザベス女王杯(G1)で「大失態」!? 「これはヤバい」血の気ひいた3コーナー「まさか、あの2頭が……」”. GJ | 真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト (2020年11月15日). 2025年1月20日閲覧。
  7. ^ エリザベス女王杯選出馬はシャラナヤ1頭に”. netkeiba (2009年10月28日). 2025年1月20日閲覧。
  8. ^ ブエナビスタなど22頭が登録/エリザベス女王杯”. netkeiba (2009年11月1日). 2025年1月20日閲覧。
  9. ^ レッドディザイア、エ女王杯自重、東京・ジャパンCへ”. 競馬ブック (2009年11月4日). 2025年1月20日閲覧。
  10. ^ ベッラレイアが引退、繁殖入り”. netkeiba. 2025年1月20日閲覧。
  11. ^ 【エリザベス女王杯】クィーン栗東留学で急成長!!”. スポニチ (2009年11月11日). 2009年11月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年1月20日閲覧。
  12. ^ 驚!!馬単25万円超スプマンテV/エ女王杯”. 日刊スポーツ (2009年11月15日). 2009年11月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年1月20日閲覧。
  13. ^ エリザベス女王杯アラカルト”. 競馬ブック (2009年11月15日). 2025年1月20日閲覧。
  14. ^ 田中博康騎手GI初制覇/エリザベス女王杯アラカルト”. netkeiba (2009年11月15日). 2025年1月20日閲覧。
  15. ^ 元JRAジョッキー安藤勝己「無理だなと思ったね」エリザベス女王杯(G1)で「大失態」!? 「これはヤバい」血の気ひいた3コーナー「まさか、あの2頭が……」”. GJ | 真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト (2020年11月15日). 2025年1月20日閲覧。
  16. ^ 2冠牝馬カワカミプリンセスが引退、繁殖入り”. netkeiba (2009年11月18日). 2025年1月20日閲覧。

第34回エリザベス女王杯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 09:38 UTC 版)

番狂わせ」の記事における「第34回エリザベス女王杯」の解説

下馬評ではブエナビスタ単勝1.6倍の圧倒的な1番人気で、ブエナビスタが勝つだろうと言われていたが、クィーンスプマンテテイエムプリキュア大逃げ打った際、3番手以下が牽制し合ったことでクィーンスプマンテテイエムプリキュア逃げ切り許してしまい、ブエナビスタは3着に終わった

※この「第34回エリザベス女王杯」の解説は、「番狂わせ」の解説の一部です。
「第34回エリザベス女王杯」を含む「番狂わせ」の記事については、「番狂わせ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「第34回エリザベス女王杯」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「第34回エリザベス女王杯」の関連用語

第34回エリザベス女王杯のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



第34回エリザベス女王杯のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの第34回エリザベス女王杯 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの番狂わせ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS