第五政党制 (アメリカ合衆国)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/18 02:27 UTC 版)
第五政党制(だいごせいとうせい、英: Fifth Party System)は、政治学者や歴史学者が使う政治モデルであり、アメリカ合衆国に存在した政党制の中で、1933年のニューディール政策で始まった時代を指すものである。この時代は世界恐慌の始まりに続いて、民主党を支持する有権者集団や利益団体を再編して、ニューディール政策連衡に組み入れることから始まった。このためにニューディール政党制と呼ばれることもある。進歩主義時代と呼ばれた第四政党制に続くものだった。第五政党制が何時終わったかについて、ニューディール政策連衡の終わった1960年代半ば、モラルマジョリティ(政治団体)が形成された1980年代初期、1990年代半ば、あるいは現在も続いている、と諸説がある。この時代の大統領選挙を見れば、1964年までは民主党優位、1968年以降は共和党優位ということができ、1980年以降の上院はくるくると優勢な党が入れ替わった。下院では概して民主党が支配したが、共和党は1946年、1952年、1994年から2004年、および2010年の選挙で勝利した。2006年には両院揃って民主党が多数派になった。1932年以降の20回の大統領選挙のうち、1964年までを見れば民主党が9回のうちの7回を制し、議会は民主党がほとんど支配した。1968年以降の11回では共和党が7回の大統領選挙を制し、議会は拮抗するのが常になった。
- ^ William N. Chambers and Walter D. Burnham, eds. American Party Systems (1967).
- ^ e.g. Paulson (2006) argues that a decisive realignment took place in the late 1960s.
- ^ w:List of elections in the United States
- ^ a b Aldrich (1999).
- ^ Charles W. Roll Jr. and Albert H. Cantril, Polls: Their Use and Misuse in Politics (1972)
- ^ V. O. Key, Public Opinion and American Democracy (1964)
- 1 第五政党制 (アメリカ合衆国)とは
- 2 第五政党制 (アメリカ合衆国)の概要
- 3 脚注
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