第二言語習得への応用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 22:27 UTC 版)
「シャドーイング」の記事における「第二言語習得への応用」の解説
第二言語習得におけるシャドーイングの効果は、Baddeleyの短期記憶モデルの音韻ループを用いて説明されている。このモデルによれば、いわゆるシャドーイングだけでなく、音読や復唱(リピーティング)なども、異なる形で、第二言語習得に寄与すると考えられており、組み合わせることでより効果があるとされる。特に、プロソディ・シャドーイングは音声知覚の自動化が目的であって、第二言語習得に必要な要素の一部に効果が期待されるのみであるため、プロソディ・シャドーイングのみで第二言語習得が出来ることはない。教材の選択は、殆ど知らない単語が無いか、あっても100語に2〜3語レベルとし、容易に理解出来るレベルとする。これはシャドーイングが音韻からの学習を目的とするため、スティーヴン・クラッシェンのインプット仮説が示唆する現在のレベルよりやや高度なものをインプットすることと矛盾しない。同時通訳のリテンション能力の向上のために用いる数秒遅れの復唱は第二言語習得への効果は大きくないので注意が必要である。
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