第三者独裁者ゲーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 14:39 UTC 版)
第三者独裁者ゲーム(TP-DG)については、独裁者と受容者の間で罰を与えるオプションを持つ第三者を含むように変更された。独裁者には100の寄付金が与えられ、そのうちの任意の部分を受容者と共有することができる。第三者観察者はまた、独裁者を罰するために費やすことができる50の寄付金を与えられた。もし私利私欲が意思決定の原動力であるならば、独裁者は自身の寄付金を一切寄付しないことを選択し、第三者観察者は独裁者を罰するために自身の寄付金を一切使わないことを選択することになる。しかし、第三者観察者の約60%の人々は、寄付額の半分以下の寄付をした独裁者を罰することを選択した。 第三者独裁者ゲームのバリエーションでは、第三者観察者は、独裁者を罰するために寄付金の一部を支出するか、寄付金の一部を受容者に補償するために支出するかを選択することができた。第三者観察者の約40%の人々が両方を選択したが、32%の人々が独裁者を補償し、約6%の人々が罰することだけを選択した。このことは、第三者独裁者ゲームでは、申し出が不公平であると認識された場合には、罰よりも補償の方が好まれることを示している。また、第三者罰は不利益を受けた人に正義を与え、期待される社会規範に違反した人を叱責したいという願望によって動機づけられている可能性を示唆している。
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