空知太信号場とは? わかりやすく解説

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空知太信号場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/20 13:52 UTC 版)

空知太信号場
そらちぶと
Sorachibuto
砂川 (4.3 km)
(3.3 km) 滝川
所在地 北海道砂川市空知太
所属事業者 日本国有鉄道
所属路線 函館本線
キロ程 366.5 km(函館起点)
駅構造 地上
開業年月日 1940年昭和15年)9月15日
廃止年月日 1956年(昭和31年)10月20日
備考 廃止後は仮乗降場
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空知太信号場(そらちぶとしんごうじょう)は、北海道砂川市空知太にあった、日本国有鉄道函館本線信号場

歴史

当信号場が設置されていた砂川駅 - 滝川駅間は旭川方面へ向かう函館本線列車に加え、滝川駅で分岐する根室本線方面への列車が輻輳し、線路容量が不足していた[1]。このため、戦時下の石炭輸送力増強の一環として当信号場が設けられた。

しかし、ほどなく輸送力の限界を迎え、線増が要望されるようになり、1954年(昭和29年)4月には輸送力増強の一環として北海道内の国鉄線では2番目の線増工事に着手、同年11月に砂川駅 - 当信号場間が複線化、1956年(昭和31年)10月には当信号場 - 滝川駅間も複線化され、信号場としての役割を終えた[1]

一方で、当地には「線路班」と呼ばれる軌道の監視や補修を行う職場が設けられており、仮乗降場として使用されていたこともあり、その後もしばらく仮乗降場として当地に住む職員家族向けに列車の停車が行われていた[2]

年表

  • 1940年昭和15年)9月15日:鉄道省(国鉄)函館本線の空知太信号場として開設[3]
  • 1954年(昭和29年)11月1日砂川駅 - 当信号場間の複線が供用開始[4]
  • 1956年(昭和31年)10月20日:当信号場 - 滝川駅間の複線が供用開始され[4]、双方向複線化完了に伴い同日廃止。引き続き従来から行われていた仮乗降場として旅客の扱いを継続[3]
  • 1969年(昭和44年)10月:空知太線路班廃止(旅客扱いの具体的な廃止時期は不明)[2]
    • 廃止直前の1966年(昭和41年)時点では、朝夕に上下2本ほどが停車し、職員が車両にはしごをかけて利用客が乗降した[2]

名称の由来

滝が流れ落ちている入江、という意味のアイヌ語のソ=ラプ=チ=プトから。空知川が石狩川に合流する河口を指している。

構造

行違い2線式。

隣の駅

日本国有鉄道
函館本線
砂川駅 - (空知太信号場) - 滝川駅

脚注

  1. ^ a b 日本国有鉄道札幌工事局70年史編集委員会 編『札幌工事局七十年史日本国有鉄道札幌工事局、1977年3月、209-211頁。doi:10.11501/12050108https://dl.ndl.go.jp/pid/12050108 
  2. ^ a b c 太田幸夫『北の保線 線路を守れ、氷点下40度のしばれに挑む』交通新聞社、2011年8月15日、63-65頁。ISBN 978-4-330-23211-9 
  3. ^ a b 停車場変遷大事典 国鉄・JR編 JTB 1998年出版、820頁。
  4. ^ a b 北海道鉄道百年史 下巻 1981年発行、P60。

関連項目

外部リンク

  • USA-R139-107 1952年(昭和27年) - 国土地理院(地図・空中写真閲覧サービス)。重連運転の上り貨物列車が空知川橋梁を渡河中で、下り貨物列車が当信号場で待避している。空知川橋梁は複線化の工事中。信号場建屋は構内中央の滝川に向かって右手(北東側)に見える。



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