稲守朋子とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 稲守朋子の意味・解説 

稲守朋子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/23 04:58 UTC 版)

いなもり ともこ

稲守 朋子
出身校 静岡県立大学大学院
生活健康科学研究科
職業 テコンドー選手
テンプレートを表示

稲守 朋子(いなもり ともこ)は、日本テコンドー選手。

来歴

静岡県立大学の食品栄養科学部にて学ぶ。2004年、腹痛に耐えかね入院したところ、卵巣癌が発見された[1]卵巣の一つを摘出する手術を受けたのち、1年の闘病生活を経て復学した[1]。その後、かねてからの趣味だったテコンドーに再び取り組み始めた。抗癌剤を投与する治療が終わってから、わずか1ヶ月で試合に復帰した。しかも、復帰後は連勝を重ね、一敗もしないまま全国大会で優勝した[2]2007年には国際テコンドー連盟の「世界テコンドー選手権大会」に出場し、シニア団体女子マッソギにて銀メダルを取得し、団体女子トゥルでは金メダルを獲得した[3][4]。また、これらの戦績が評価され、最優秀チーム賞も受賞した[3][4]

現在は、静岡県立大学の大学院にて博士後期課程に在籍し、生活健康科学研究科の食品栄養科学専攻にて生活習慣病の研究に取り組んでおり、カロリーの摂取制限にかかわる遺伝子について研究している[5]。博士後期課程においては、小林公子らから指導を受けた[6]グローバルCOEプログラムにおいても、稲守の研究が若手研究者支援事業に採択されている[7][8][9]。また、稲守のこれらの業績に対して、静岡県立大学では賞を贈ることを決め、学長西垣克よりはばたき賞が授与された[3][10]

戦績

  • 2007年8月 - 世界テコンドー選手権大会シニア団体女子トゥル優勝。
  • 2007年8月 - 世界テコンドー選手権大会シニア団体女子マッソギ準優勝。

賞歴

  • 2007年11月 - はばたき賞。

脚注

  1. ^ a b 稲守朋子「ずっとあった腹部膨満感」『JPOP-VOICE(ジェイポップ-ヴォイス)/【卵巣がん体験者】稲守 朋子さん[Movie:ずっとあった腹部膨満感]』パブリックヘルスリサーチセンター、2008年10月
  2. ^ 稲守朋子「休学して治療に専念」『JPOP-VOICE(ジェイポップ-ヴォイス)/【卵巣がん体験者】稲守 朋子さん[Movie:休学して治療に専念]』パブリックヘルスリサーチセンター、2008年10月
  3. ^ a b c 世界テコンドー選手権大会で活躍! 稲守朋子さんに「はばたき賞」を授与』。
  4. ^ a b 稲守朋子「テコンドー世界大会に出場して」『はばたき』104巻、静岡県立大学広報委員会2008年1月、21頁。
  5. ^ 「学生情報詳細」『人類遺伝学研究室静岡県立大学食品栄養科学部人類遺伝学研究室
  6. ^ 「第二期――細胞生理学研究室――ヒトと植物」『研究室の歴史 -人類遺伝学研究室-静岡県立大学食品栄養科学部・大学院生活健康科学研究科人類遺伝学研究室
  7. ^ 「H19年度大学院生・研究者の研究成果」『大学院生・研究者の研究成果:静岡県立大学 グローバルCOEプログラム静岡県立大学グローバルCOEプログラム事業推進拠点事務局
  8. ^ 「H20年度大学院生・研究者の研究成果」『大学院生・研究者の研究成果:静岡県立大学 グローバルCOEプログラム静岡県立大学グローバルCOEプログラム事業推進拠点事務局
  9. ^ Tomoko Inamori, Genes Related to Caloric Restriction (CR) and Lifestyle-Related Diseases.
  10. ^ 「世界テコンドー選手権大会で活躍! 稲守朋子さんに『はばたき賞』を授与」『はばたき』104巻、静岡県立大学広報委員会2008年1月、22頁。

関連人物

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「稲守朋子」の関連用語

稲守朋子のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



稲守朋子のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの稲守朋子 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS