科学と道徳的実在論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 04:12 UTC 版)
認知心理学者のスティーヴン・ピンカーによれば、倫理的行為のゲーム理論的な優位性を踏まえれば、道徳はある意味において(進化論的適応度地形の一部として)「存在する」と考えられる。ジャーナリストのロバート・ライトも同様に、感覚を持つ生物種は自然選択によって、時間の流れとともに道徳的真理に近づいていくと述べている。 著述家のサム・ハリスも、倫理は神経科学を理解することにより客観的に基礎づけることが可能だと論じている。彼は自分がある種の道徳的実在論(道徳的言明は真理値を持ちうる)及びある種の帰結主義(行為の正しさはそれが意識をもつ動物の幸福(well-being)にどのように影響するかによって決まる)にコミットしていることを認めている。
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