福州路_(上海)とは? わかりやすく解説

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福州路 (上海)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/12 20:31 UTC 版)

戦前の福州路
上海杏花楼酒家
現在の都城飯店

福州路(ふくしゅうろ、フージョウルー)は旧名が四馬路(スーマールー、またはスマロ)で、中華人民共和国上海黄埔区にある通りである。東は外灘の中山東一路から始まり、西は西蔵中路に至り、長さは1,544メートル、幅は11.6 ~ 21.7メートルで、上海の中心東西道路ともいえる南京東路の南側3つ目の通りで、共に並行して東西を結ぶ。

福州路は上海の地域文化の源とも言え、1897年にここに商務印書館が開設され、中国の近代的な出版産業が始まった。そのため福州路は中国文化の最初の街として知られるようになり、沿道には多くの書店文房具店があり[1][2]、その中で有名なのは上海書城中国語版と上海文化商業ビルである。

福州路はまた食文化の街でもあり、上海杏花楼酒家中国語版 (343 号、広東料理)、老正興中国語版 (556 号、蘇州料理)、老半齋中国語版 (600 号、淮揚料理) など、有名な中国老舗美食店が多い。

福州路の終点にある西蔵中路の交差点はかつて「会楽里」(赤線地域)と呼ばれた有名な歓楽街で、1948年以前にはここに150を超す売春宿があったが、現在は近代的な商業ビルが林立し、来福士広場 (Raffles City Shopping Mall)もそこにある。

上海の福州路は日本でも古くから、かつての名称である四馬路(スマロ)で知られていて、明治維新前夜に高杉晋作がここで遊んでおり、芥川龍之介もその著作『上海游記』(1921年)で書店をあさるなどの記録を残している[3]。往時流行った歌謡、津村謙の「上海帰りのリル」やディック・ミネの「夜霧のブルース」にも「夢の四馬路(スマロ)」として歌われている。[4]

参照項目

脚注

外部リンク

座標: 北緯31度13分57秒 東経121度28分50秒 / 北緯31.2325809度 東経121.4805142度 / 31.2325809; 121.4805142




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