砕氷能力の限界と氷山
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 00:52 UTC 版)
どれくらいの厚さの氷を割って進めるかという砕氷能力は、砕氷船によって大きく異なる。米国の「ポーラスター」は通常の前進時は厚さ1.8m、ラミングでは厚さ6mの海氷を砕くことができる。当然ながら、砕氷能力の限界を超える厚さの海氷が形成されているか、そのおそれがある海域は、砕氷船といえども航行できない。このため氷海で立ち往生した一般船舶だけでなく、砕氷船が他の砕氷船に救助されることもある。たとえば日本の「宗谷」は1957年、南氷洋でソ連の「オビ号」に救出された。 氷山は、International Ice Patrol (IIP) や World Meteorological Organization (WMO) などの組織が大きさやタイプで分類を行っており、WMOでは以下のように分類している。 Growler:グランドピアノの大きさに相当 Bergy bit:小屋の大きさに相当 Iceberg:商船の大きさに相当 たとえ砕氷船であったとしても、基本的にはIcebergやBergy bitは避けることが望ましいとされている。
※この「砕氷能力の限界と氷山」の解説は、「砕氷船」の解説の一部です。
「砕氷能力の限界と氷山」を含む「砕氷船」の記事については、「砕氷船」の概要を参照ください。
- 砕氷能力の限界と氷山のページへのリンク