相対ピン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/12/12 14:32 UTC 版)
キング以外の駒を的としてピンする事は、「相対ピン」と呼ばれている。 ピンされてはいるが、絶対に動けないという事ではない。しかし動けば、その背後にある価値の高い駒を取られてしまう。 絶対ピンよりも相対ピンの方が、実戦で目にする機会は多い。 図15 相対ピンの例(1) a b c d e f g h 8 8 7 7 6 6 5 5 4 4 3 3 2 2 1 1 a b c d e f g h 現在、白番。 図16 相対ピンの例(2) a b c d e f g h 8 8 7 7 6 6 5 5 4 4 3 3 2 2 1 1 a b c d e f g h Nxb4 ! 図16: 黒は白ナイトを取る事ができない。白ナイトを取ると、自分のビショップを失う事になる。 相対ピンの場合、ピンされた駒が絶対に動けないという状況ではない。次の例は有名なゲームで「レガールのメイト」と呼ばれている。 図17 相対ピンの失敗例(1) a b c d e f g h 8 8 7 7 6 6 5 5 4 4 3 3 2 2 1 1 a b c d e f g h (初手から)1.e4 e5 2.Nf3 d6 3.Nc3 a6? 4.Bc4 Bg4?? 図18 相対ピンの失敗例(2) a b c d e f g h 8 8 7 7 6 6 5 5 4 4 3 3 2 2 1 1 a b c d e f g h 5.Nxe5!! ここで白はピンを無視した。Bxd1? 6.Bxf7+ Ke7 7.Nd5# 図17: ここで黒がナイトをピンしたのは大失敗だった。 図18:黒は白クイーンを得た代わりに、チェックメイトにされてしまった。
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