病理像
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/12 09:37 UTC 版)
上皮内癌ほどではない構造異型や細胞異型を示す細胞から成る病変で、異型の高度なもの=高度異形成は、前がん病変あるいは良性と悪性の境界病変とされる。通常は体積の増加がみられないものを指す(体積が増加しているものは、「境界悪性腫瘍」などと呼ぶ)。異型度が高度でないものも、しばしば不可逆的に徐々に異型度を増してゆくこともあり、時として悪性腫瘍に進行する。 異形成上皮の細胞周期は正常の上皮より短くなっており、実態としては表層の細胞の脱落のために見かけ上の体積が増えていない上皮性新生物と考えられる(ただし、表層細胞脱落がアポトーシスのために起こる、すなわちまだ不死化していない細胞であるとしたら、新生物とは言えないかも知れない)。
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